中国のインターネット検索大手・百度が発表した検索ビッグデータによると、「インターネット」が人々が知識を得る主なルートとなっており、ここ最近30日間で、前年同期比86%増の1日平均延べ3億5000万人が百度検索を利用したり、教育関連の知識コンテンツを閲覧したりしていた。知識系の動画の1日当たりの再生回数は1億5000万回で、教育系のスマートミニプログラムの利用時間は前月比で30%増となった。このようにオンライン教育の人気が急上昇している。環球網が報じた。
K12(幼稚園から始まり高等学校を卒業するまでの教育期間)や外国語は、試験との関連性、実用性が高いため、地域分布にはっきりとした特徴がある。検索ビッグデータによると、山東省、河南省、河北省など中国大学統一入学試験(通称「高考」)の受験者数が最も多い省はK12に対する注目度が最も高かった。また、沿海都市や首都・北京では、対外交流が盛んであるため、外国語教育のニーズが非常に高かった。
「医科大学」が人気に
一般的なイメージと異なり、小学生や中学生が苦手としている科目は、数学や英語ではなく、語文(国語)だ。検索ビッグデータによると、ここ最近30日間でファイル共有・保存用プラットフォーム・百度文庫における、小学、中学教育関連のコンテンツの閲覧回数が17億回以上に達し、うち、最も多かったのが国語だった。基礎教育の改革が進むにつれ、国語の重要性が日に日に高まっているのが見て取れる。
多くの学生が、医学を学ぶことを目標としており、医科大学ランキングの注目度が高まっていることは注目に値する。百度の検索ビッグデータによると、ここ最近30日間で「医科大学ランキング」の検索回数が前年同期比200%増となった。また、大学の「人工知能」や「コンピューター」などの学科などが検索回数増加ペースが最も早い学科となっている。
オンライン幼児教育も人気 男性は教育に無関心?
ここ最近30日間で「親子ゲーム」、「幼児の文字学習」、「幼児の鉛筆画」など、幼児教育関連のコンテンツの検索回数も前月比で100%以上増となっている。検索者を男女別で見ると、女性が71%を占めている。多くの「父親」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「自宅待機」しているものの子供の教育にはあまり積極的に関わっていないようだ。
オンライン授業に頭抱える体育教師
新型コロナウイルス感染拡大の影響で通学がまだほとんど再開されておらず、「オンライン授業」が学生らが勉強を続けるための主な方法となっている。ここ最近30日間で「オンライン授業」の検索回数が前月比1891%増と激増し、「オンライン授業を受けている時に突然フリーズしたらどうしたらいい」が検索回数が多い問題となっている。
「オンライン授業」がメインとなり、教師たちの仕事のスタイルも大きく変化した。しかし、オンライン授業に大苦戦しているのは体育の教師だ。百度の検索ビッグデータによると、ここ最近30日間で「体育のコースウエアPPT」の検索回数が1775%増と激増しており、体育教師たちは「オンライン授業は辛すぎる」と悲鳴を上げている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月18日