王氏は、「5G時代の到来により、私たちはより高速で、より通信料金の安いネットワークを利用できるようになるだけでなく、スマート端末、ウェアラブル端末、スマートホームなど各方面で多様な消費製品を生み出し、さらには消費シーンを極めて豊富にし、EC、政務サービス、オンライン教育、オンライン娯楽などの面で大量の新たな消費を生み出すことになる」と述べた。
同研究院の試算では、2020年から25年までの間に、5G商用化が8兆元(1元は約15.7円)規模の新たな消費をもたらす見込みだ。
300万人超の雇用が生まれる
王氏は、「5Gの発展加速は雇用や起業の牽引にプラスにはたらき、社会の発展の安定装置を形成する。科学研究・実験テスト、生産・建設、運営・サービスなど各産業で雇用を生み出し、工業やエネルギーなど多くの業界分野で新たな融合型の雇用ニーズを生み出し、時間や場所に縛られない働き方や在宅勤務などをより便利にし、シェアリングエコノミー(共有経済)の下での柔軟な雇用形態を切り開くことになる」との見方を示した。
同研究院の試算では、25年には5Gは300万人分以上の雇用を直接生み出すという。
また王氏によると、「5Gの建設は中国国内の投資を安定させることになり、大量の工事、基地局、電力供給などのインフラ投資に関わるだけでなく、各業界のモデル転換と高度化を促し、工場の改造、建設・運営、システムの高度化、技術の育成などにたくさんの投資を呼び込むことになる。25年には5Gネットワーク建設投資は累計1兆2千億元に達し、関連投資累計3兆5千億元以上を牽引すると予想される」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月25日