楊馳さんは「アント・フォレスト」のユーザーで、毎朝顔を洗う時にアプリを起動して「グリーンエネルギー」のポイント(グラム単位で計算)を獲得するのが決まった生活習慣だ。水道代や電気代を払うと262ポイント、地下鉄に1回乗ると52ポイント、路線バスに1回乗ると80ポイント、デリバリー食品を注文して使い捨て容器を選ばないと16ポイントといった具合だ。電子ゲームのプレイヤーがゲーム内の各種ポイントを熟知するように、楊さんは「アント・フォレスト」の各ポイント獲得項目の正確な数字をすらすら言える。自分でポイントを獲得するだけでなく、友だちからポイントを「奪う」こともでき、こうした双方向交流が「アント・フォレスト」のゲーム性を高め、ユーザーの積極性をかき立ててポイントをより多く獲得したいと思うようにさせる。
楊さんが2年間で貯めたポイントは419.4キログラムに達し、これまでに内蒙古(内モンゴル)自治区烏蘭察布市で檸条を1本、甘粛省武威市で梭梭樹を1本、山西省忻州市でシーバックソーンを1本、内蒙古の巴彦淖爾市でタマリクス・ラモシッシマを1本、甘粛の酒泉市でポプラを1本、内蒙古の鄂爾多斯(オルドス)市で花棒を1本植えた。カメラを通じ、携帯電話で自分の木を見ることができる。このような「貯めたポイントを緑化に役立てる」モデルが、楊さんに強烈な現実感を与える。自分の木が一日一日と育つ様子から得られる達成感は、単なるポイント数の増加から得られる満足感とはまったく異なるものだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月11日