すぐに解決策を見つけられると信じている
郭氏は、「ファーウェイの業務への影響は免れない」としつつ、「過去1年間の試練を経て私たちは何事にも動じなくなっており、すぐに解決策を見つけられると信じている」と述べた。
郭氏は、「過去1年間、ファーウェイのキーワードは『穴を埋める』だった。大量の産業技術が取得できない状況の中、ファーウェイは困難な中で生き残り、前進発展しようと努力してきた」と述べ、「過去1年間にファーウェイはソースコード6千万行以上を開発し、シングルボードコンピューターのソフトウエア・ハードウエアを1800点以上開発し、世界で8588億元(約12兆9694億円)の売り上げを達成し、新たな供給品を選択して、非常に大きな努力をし、非常に大きな代償を支払ってきた」とデータを踏まえて振り返った。
郭氏は、「うれしいことに私たちは今も生きている。私たちは圧倒的多数の顧客、協力パートナー、ファーウェイ社員たちの信頼と承認を獲得した」と述べた。
また郭氏は、「生き残りを図ることがファーウェイの現在のキーワードだ。2019年に米企業から187億ドル(約2兆80億円)の調達を行っており、米政府が許せば、引き続き米企業の製品を購入する。またファーウェイは(米国企業以外の)他のサプライヤーにより関心を寄せ、これを育成し、これと共に成長し、共にイノベーションを行い、より競争力を備えたサプライチェーンを構築することにもなるだろう。米国は引き続いてファーウェイを封殺しようとしているが、ファーウェイは封鎖や孤立主義には向かわず、グローバル化と多様化の戦略を堅持する」と強調した。
ファーウェイはメディアに発表した声明の中で、「ファーウェイはこの動きについて全面的な検討を進めている。私たちは解決策を見いだすために最大限の努力をするし、顧客とサプライヤーが私たちとともにこの差別的なルールがもたらすマイナス影響をできる限り払拭することも願う」としていた。
郭氏は、「ICT(情報通信技術)のインフラはスマート世界の土台だ。2025年には、デジタル経済の規模は23兆ドル(約2470兆円)に達し、ICT産業の未来は引き続き希望に満ちたものになる。これからの20-30年で人類の社会は必ずスマート社会に向かい、スマート世界の入り口に立つことになり、ICT産業は競争よりもチャンスの方がずっと多い」と述べ、産業の見通しへ厚い信頼を寄せた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月19日