ブレードなしでも風力発電、研究成果は260万元で落札

人民網日本語版 2020年06月08日13:59

「測量で国際貿易を支える」報告会並びに計量試験・市場監督科学技術成果競売がこのほど、中国計量大学で行われた。現場で12件の科学技術成果が落札された。落札額は計1255万元(1元は約15.5円)。うち競売開始価格が最高だったプロジェクト「新型ゼロブレード円錐型風力発電機の性能試験、シミュレーションと最適設計」は最終的に260万元で落札した。科技日報が伝えた。

風力は再生可能なクリーンエネルギーで、各国が競うようにして開発している。従来の風力発電機は主にブレード、尾翼、タワー、発電機などからなっている。高コストで騒音が大きく、多くの土地を必要とするため、地方の生態環境に悪影響を及ぼしやすい。そこで、科学技術者はノーブレードの風力発電機」というアイデアを生み出した。これは振動に伴うエネルギーを電力にする新型装置だ。

同プロジェクトの研究開発者で、中国計量大学計量試験工学院の聶徳明教授は、「従来の風力発電機のブレードはメンテナンスが必要でコストの負担が拡大する。研究チームが設計したノーブレードはコストを40%近く削減し、敷地面積を30−50%縮小できる」と説明した。

天津風闖新エネルギー科技有限公司の董雷CTO(最高技術責任者)は同プロジェクトの落札後、「このノーブレード円錐型技術は効率の上限問題を解決し、土地の利用率も大幅に高まる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年6月8日

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