極地科学観測船「雪竜2号」、初の北極科学観測に向け出発

人民網日本語版 2020年07月16日14:15

自然資源部(省)が組織した中国第11次北極科学観測隊は15日、極地科学観測船「雪竜2号」に乗り上海から出発し、科学観測任務に向かった。雪竜2号は順調に南極初航海を終えたが、今回初めて北極科学観測任務を担当する。新華社が伝えた。

中国第11次北極科学観測は世界の気候変動への対応、北極総合環境調査、北極業務化観測体制の構築などの内容をめぐり、チュクチ海台、カナダ海盆、北極海中心エリアなどの北極の公海海域において、クルージング観測、断面総合調査、氷上基地観測などの方法により、北極海中心エリアの総合調査、北極海の生物多様性・生態系調査、北極海海洋酸化モニタリング・化学環境調査、新型汚染物質モニタリング、北極海の海・氷・大気相互作用観測などの調査任務を重点的に展開する。

今回の観測により、北極の気候変動状況に対する中国の認識を向上させ、北極海の水文・気象、海洋・大気化学、海洋生物・生態、海洋地質・地球物理などの資料を取得することにより、北極の海氷の急激な変化を背景とする先端科学研究、北極環境・気候総合評価、北極海中心エリアの環境総合評価などの基礎を固める。

雪竜2号は今回、1万2000海里を航行し9月下旬に上海に戻る予定だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月16日

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