澳門(マカオ)大学が2日に明らかにしたところによると、第一線で働く人々のウイルス感染リスクを減らすため、同大科学技術学院の徐青松教授が率いる研究チームは消毒スマートロボット「消毒智多星」を開発した。防疫担当者の代わりに感染状況が深刻な地域に入り、空気や物の表面の消毒・殺菌を実現する。同ロボットはすでにマカオの病院、役所、図書館などで使用されている。中国新聞網が伝えた。
同ロボットは自動測位・ナビゲーションが可能で、複数のロボットと連携できる。スマートに障害物を回避し、360度全方向の消毒を行う。さらに噴霧化された複数種類の消毒液を使用し、高速気流により噴霧化された液滴を消毒エリアにまくことができ、広い空間の3次元・立体化消毒を実現する。テスト中はわずか15分で100平方メートルの空間を消毒し、消毒・殺菌効果が99%にのぼった。
徐教授とそのチームは昨年4月より消毒スマートボロットの研究開発を開始した。部品、プログラム、各モジュール、外観のデザイン、さらには組み立てのすべてがチームによって独自に開発され、普及しやすいようにコストが低く抑えられた。1台あたりのコストは現在約2万5000−3万5000マカオ・パタカとなっている。
徐教授は「同ロボットの制御技術、機械設計などは以前私たちが開発したロボットに使用されていた。これは従来の研究成果を踏まえたイノベーションだ。将来的に科学研究技術を社会で応用し、科学研究成果の産業化を実現し、社会の人々に幸せをもたらす」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年2月5日