雲南省を北上して、世間の注目を集めているアジアゾウの群れ。雲南省では野生のキノコがシーズンを迎え、キノコ狩りに訪れる人が増えると同時に、毒キノコを間違って食べてしまうといったニュースがちらほら出始めるのもこの時期。そのため、ゾウたちの動向から目が離せないネットユーザーたちはまたまた心配事を抱え始めた。それは「もしかしてゾウが毒キノコを食べてしまうのではないか?」というものだ。
しかし、ご安心あれ。専門家によると、ゾウのこうした植物に対する識別能力は非常に優れており、どれを食べることができて、どれが食べることができないのか、きちんとわかっているのだという。ゾウに直接インタビューできたなら、こうしたネットユーザーたちの心配に対して、きっとこう答えるに違いない。「それより、自分の心配したら?」と。
ゾウに関する安全対策の省レベル指揮部専門家グループのメンバーである沈慶仲氏は、現時点では、ゾウがキノコを食べてトラブルになるといった様子を捉えた画像はまだないとしながらも、さほど心配する必要は無いとした。そしてゾウが植物の危険性に対する知識を学ぶ過程について、「一つには家族からの情報伝達がある。どれを食べられて、どれが食べられないのか、親たちは小さい頃からこうした知識を子に伝え、教えていく。もう一つは実際成長していく過程で、発見し、学習し続けていく」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2021年7月7日