中国のモバイル通信基地局が931万ヶ所に

人民網日本語版 2021年07月15日15:08

中国インターネット協会は13日に開催された中国インターネット大会で、「中国インターネット発展報告書(2021)」を発表した。同報告書によると、中国のモバイル通信基地局数は昨年の時点で931万ヶ所にのぼった。デジタル経済の市場規模は39兆2000億元(1元は約17.0円)、インダストリアルインターネットの市場規模は9164億8000万元、モノのインターネット(IoT)の市場規模は1兆7000億元、人工知能(AI)の市場規模は3031億元に達した。人民網が伝えた。

同報告書は2002年より毎年1回、20年連続で発表されている。中国インターネット協会は中国のインターネット発展の歩みに持続的に焦点を合わせ、現状を総括し研究を掘り下げ、法則を模索し続ける。中国のインターネット発展に向け新たなシーンを描き、政府当局、業界機関、業界専門家が中国のインターネット発展状況を把握するための全面的な参考材料を提供する。デジタル化の発展チャンスを共に把握し、ネット強国の建設を推進する。

インフラの分野では、中国の新規基幹連結ポイントと新型インターネット交換センターのテスト事業に昨年、積極的な進展があった。新型インターネットセンターと新技術・新業務の融合発展の傾向が目立ち、ブロードバンドネットワーク接続能力が急速に向上した。通信事業者と企業のモバイルインターネット設備、特に5Gネットワークの建設ペースが上がった。IPv6の大規模展開が持続的に推進され、アクティブユーザー数が持続的に増加したが、IPv6の優位性をさらに発揮する必要がある。

クラウドコンピューティングの分野では、昨年のクラウドコンピューティング市場は高成長を維持した。全体的な市場規模は1781億元で、成長率が33%以上にのぼった。うちパブリッククラウド市場の規模が持続的に拡大したが、成長率が低下しており、2030年には2000億元を超える見通しだ。プライベートクラウドの市場規模も同じく持続的に拡大し、成長率が安定し、昨年は前年比22.6%増の791億2000万元にのぼった。

ビッグデータの分野では、中国の昨年のビッグデータ産業規模は718億7000万元で、成長率で世界のデータ市場を上回った。中国のビッグデータ企業は主に北京市、広東省、上海市、浙江省などの経済が発達している地域に分布している。政策環境の影響、人材イノベーション及び資金・資源などの影響により、北京市はビッグデータ産業の実力が高く、ビッグデータ企業数で全国総数の35%を占めている。

IoV(車のインターネット)の分野では、スマートコネクテッドカーの販売台数は昨年、前年比107%増の303万台超にのぼった。IoVは自動車産業の高度化に駆動力を提供し、すでに国家戦略に格上げされている。中国のIoV基準体制の建設がほぼ完了した。

AIの分野では、AI産業規模は昨年、安定成長を維持した。産業規模は前年比15%増の3031億元にのぼり、成長率が世界平均をやや上回った。産業は主に北京市、上海市、広東省、浙江省などに集中。中国のAIチップ、ディープラーニングソフトウェアアーキテクチャ、中国語自然言語処理の分野で著しい進展を遂げた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年7月15日

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