張江AI島。(写真提供は浦東の公式微博<ウェイボー>)
浦東新区はICやバイオ医薬などの分野でも、産業チェーンが全面的に発展している。数年にわたる発展を経て、浦東のIC産業は設計、製造、パッケージ・テスト、設備・材料などさまざまなプロセスをカバーするようになった。世界のウエハOEM製造トップ5社のうち2社の本部が張江にある。世界の半導体設備メーカートップ10社のうち6社の本部・研究開発センターも張江にある。さらに全国のチップ設計を手がける企業トップ10社のうち7社の本部・研究開発センターも張江にある。20年の浦東のIC産業規模は前年比20.5%増の1471億元で、全市の71%、全国の6分の1を占めた。
浦東はバイオ医薬の分野でも全面的に発展する勢いを見せており、イノベーションを担う人材、研究開発機関、イノベーションチェーン、産業システムが整っている。中国で開発された医薬品の15%と革新的医療機器の10%がここで生まれている。第13次五カ年計画期間には、浦東発の第一類医薬品7種類が承認発売され、全国の15%近くを占めた。また毎年40種類近い第一類医薬品が臨床試験に進み、全国の約20%を占めている。
世界的な新型材料科学技術企業の科思創(上海)投資有限公司中国エリアの雷煥麗総裁は、「浦東の効率が高く、開放的で、国際競争力を備えた発展環境と人材面での顕著な優位性が、当社の世界におけるイノベーション力と競争力の向上にプラスになっている」との見方を示した。
7月29日、浦東大企業開放イノベーションセンターの計画が発表された。大企業のイノベーション資源とグローバルイノベーションネットワークの優位性を発揮して、イノベーションチェーンに連なる中小テクノロジー企業を集積・育成・孵化し、協同イノベーションを展開することが狙いという。第1弾のプロジェクト20件は鍵となる産業に焦点を当てており、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マイクロソフト、百度(バイドゥ)、中国商用飛機などの企業が参加する。
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