農村を訪ねて「小康」を感じよう(17)人気観光地になった小さな漁村・海南省好聖村

人民網日本語版 2021年09月17日11:06

【はじめに】中国共産党創立100周年祝賀大会で、習近平総書記は、党と人民を代表して、「全党、全国の各民族の人民の持続的な奮闘を経て、中華の大地で小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成させるという1つ目の100年の目標を達成し、絶対的貧困の問題は歴史的な解決をみた。今は、社会主義現代化強国を全面的に完成させるという2つ目の100年の奮闘目標達成に向けて、意気揚々と邁進している」と厳かに宣言した。

小康社会の完成度は、農村を見れば分かるものだ。農業が発展しているか、農村が美しいか、農民が豊かな生活を送っているかなどは、小康社会の全面的な完成の質と社会主義現代化の質を左右する要素となる。

人民網日本語版では、「農村を訪ねて『小康』を感じよう」をテーマにしたシリーズ記事を掲載し、中国の広大な農村で生じている生産や生活における大きな変化、そして人々がしっかりと実感している獲得感と幸福感、安心感を紹介していく。また新時代における美しい農村ののどかな風景や小康社会を全面的に完成させた農村の物語を描き出していく。

銅鼓嶺山の麓にある海南省文昌市好聖村は、ロケット発射場である「文昌航天発射場」から直線距離にしてわずか7.2キロの場所に位置する。以前の好聖村は小さな漁村で11世帯68人しか住んでいなかった。しかし、インフラの整備などが実施され、今ではアクセスが便利になり、宇宙飛行事業の要素もあちらこちらで目にすることができるようになっている。そして、地元の風習や宇宙飛行の要素を特色とする人気観光スポットとなっている。

好聖村に足を踏み入れると、きれいに舗装された道の両脇にはいろんなタイプの宇宙関連の模型が飾られている。また、畑では宇宙から持ち帰られた野菜約20種類が栽培されている。無名だった小さな漁村が、今では海南省初の宇宙飛行テクノロジーをテーマにした村に変化したのだ。

好聖村からそれほど離れていない場所に海南省が構築した宇宙飛行教育科学知識普及拠点「文昌航天科普センター」がある。宇宙飛行をテーマにした同センターでは、ロケット発射に関する知識をじっくり学んだり、ロケットが回収した実物を至近距離で見たり、宇宙の無重力状態を体験したり、バーチャル・リアリティ映像を視聴したりすることができる。

文昌航天発射場の使用が2016年に始まって以来、同村を訪れる観光客は増加の一途をたどり、一部の村民は売店やレストラン、旅館などを経営するようになり、所得増加を実現した。現在、村民の3分の1が宇宙飛行観光の産業に携わっており、村民の年収は一人当たり平均1万9100元(1元は約17.0円)と、2016年に比べて60%も増えた。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年9月17日

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