雲南省保山市管轄下の県級市である騰衝市に暮らす「ブレイクダンスおじさん」がネットで人気を博している。中央テレビニュースが伝えた。
この男性は余選明さん(45)。自動車修理工をしているが、趣味でブレイクダンスを独学で学び、学び始めて5年になるという。余さんのブレイクダンスはとても自由気まま。家のリビングだけでなく、畑の中の小道、自動車修理工場の中など、どんな場所も余さんの「ステージ」になる。
懐かしのダックウォーク
焚き木を肩にかついでいてもムーンウォークができちゃう
45度前傾ポーズにチャレンジ
「ブレイクダンスをするのは、楽しむためとリラックスするため。うれしいことがあった時にも、踊って気分を盛り上げる」という余さんは、「仕事も趣味も両立したいんだ」と言う。
余さんがブレイクダンスと出会ったのは、中学時代の交歓会の時だった。当時、ブレイクダンスを踊った生徒がいて、その躍動感とカッコよさに、たちまち魅せられた。「うらやましい気持ちもあったし、とても好きになった。でもいかんせん当時は習えるような状況ではなかった」と余さんは言う。
卒業後、余さんは臨時雇いの仕事をし、その後自動車修理工場を開いた。しかし余さんのブレイクダンスへの情熱はずっと冷めることはなかった。テレビでブレイクダンスの番組が放送されるたびに、余さんはテレビにくぎ付けになった。
40歳になった年、自動車修理工場の商売があまり忙しくなくなったため、余さんはネットで独学できる教材を探し、ブレイクダンスを練習することにした。しかしブレイクダンスを独学でマスターするのはそう簡単ではなかった。「簡単に見えるステップでも繰り返し練習する必要があり、足の指もすごく痛くなった。でも好きだから、ずっと練習を続けた」と余さんは言う。
上達の秘訣は好きな気持ちと続けること
「好きでさえあれば、うまくなる方法はあるはず」
余さんは昼間は自動車修理で忙しく働き、夜にはステップを少しずつ練習し続けた。好きな気持ちを抱き続け、努力を続けたことで、余さんはどんどん上達していった。そして今では、音楽が鳴るとすぐ自然とリズムに合わせて体を動かし、思うがままに踊れるようになった。
余さんはショート動画のプラットフォームで最新の練習成果をアップし、ブレイクダンスを練習する中で感じたことなどについてネットユーザーと交流している。ネットユーザーらは余さんを「ブレイクダンス少年」と呼び、「懐かしすぎる」とコメントを寄せている。
独学でブレイクダンスを踊れるようになる「秘訣」について余さんは、「好きという気持ちと、続けること。心の底から好きでありさえすれば、うまくなる方法はあるはず」と語っている。(編集AK)
「人民網日本語版」2022年1月14日