2022年全国两会

貴州省の「竹細工むすめ」楊昌芹さん「竹細工に息を吹き込み伝統に未来を」

人民網日本語版 2022年03月04日14:49

竹を採取する楊昌芹さん(撮影・王長育)。

「皆さんこんにちは。私は全国人民代表大会の代表・楊昌芹で、赤水竹細工無形文化遺産の第6代伝承人です。私の後ろには見渡す限りの竹林が広がっています」と話す楊さんは、貴州省赤水市の竹林の中で、スマホを使ってVlog用に作成した動画でネットユーザーに故郷の竹産業を紹介し始めた。中国新聞網が報じた。

楊さんは動画を通して、ネットユーザーに、竹製のイヤリングや竹編みバッグをPRしている。赤水市の「竹細工むすめ」である楊さんは、竹細工と出会って10年以上になり、「竹があるから今の私がある」と話す。

立体的な竹編み細工を作る楊昌芹さん(撮影・王長育)。

中国の10大「竹の故郷」の一つである赤水市の竹林の面積は約8万8533ヘクタールで、20万人が竹関連の産業に従事している。「90後」(1990年代生まれ)の無形文化遺産・竹細工の伝承人である楊さんは、どのようにして、伝統と現代の美的理念のバランスをうまく取り、伝統文化という古木が新しい花を咲かせるようにできるかをいつも考えている。

中国で長い歴史を誇る竹細工は2021年に海外で大人気となり、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のユーザー7000万人が、中国の巧みなその技術に注目した。ポットブラシや日傘、棚といった簡単な日用グッズから複雑な建物の柱まで、さらには精巧に作られた小物から斬新で近代的なデザインの工芸品に至るまで、竹細工職人が巧みに作り上げていくその様子が、TikTok上で好評を博した。

楊昌芹さんが製作した竹細工(写真提供・楊昌芹さん)。

楊さんは、「竹細工の技術の人気が海外にまで波及したことは、この伝統技術を受け継ぎ続ける価値があることを証明している。竹ひご1本の値段はどんなに高くても6元(1元は約 18.3円)程度。でも、油抜きや竹割り、へぎ、染色、巾引き、竹編みなどの工程を経て、竹細工の工芸品を作り上げると、その価値は数百元にまで跳ね上がる」と話す。

無形文化遺産である竹細工に息を吹き込み、今の社会でも受け入れられるようにするために、楊さんは上海などの美術学校で勉強を重ね、赤水市に戻ってきてから、新たに学んだ知識やスキルを、立体的で、精巧な竹細工工芸に活用し、竹製の花瓶や壺、アクセサリー、お香グッズといった、一連の竹細工工芸品を編み出し、市場で大人気となっている。

楊昌芹さんが製作した竹細工(写真提供・楊昌芹さん)。

2021年、楊さんが経営する会社の生産高は1000万元を超え、登録済みの商標は34件、発明特許は12件に達している。同社は地元の村で100人以上の雇用を創出し、177世帯70人の増収につなげている。

2012年から今に至るまで、楊さんは、周辺の女性や貧困脱却のためにほかの場所から移転してきた人、障がい者、学生など数万人に竹細工のスキルを教えてきた。「農村の青年・壮年の多くが都市へと移り住んでいるのを背景に、竹細工技術は後継者不足が深刻となっている」と楊さん。

女性2人に竹細工の技術を教える楊昌芹さん(写真中央、撮影・王長育)。

全国人民代表大会の代表を務めて5年になる楊さんは常に伝統文化の伝承や農村の産業の発展関連の議題に注目している。今月4日に開幕する2022年全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)で、楊さんは、無形文化遺産である竹細工の産学研連携拠点を整備し、伝承と産業の融合を強化して農村振興をバックアップすることを提案する予定だ。

楊さんは、特色あふれる伝統技術や製品の多くがブランド化されておらず、シナジー効果が不足しているため、産業拠点の設置を通して、技術資源を集約し、育成体系を整備し、生産、販売ルートを開通させなければ、文化クリエイティブブランドを構築し、市場を開拓することはできないとの見方を示す。そして、そうすることができれば、無形文化遺産である竹細工の技術を今後も伝承し続けることができると考えている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年3月4日

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