スマート生簀、高効率の海洋牧場を構築

人民網日本語版 2022年03月24日15:06

中集来福士海洋工程有限公司が建造する「経海004号」スマート生簀がこのほど、山東省煙台市南隍城海域に設置され、引き渡された。巨大なスマート生簀が南隍城海域にそびえ立ち、「青色の魚の倉庫」が数多く構築された。人民日報海外版が伝えた。

海洋牧場は従来型の漁業の現代漁業へのモデル転換・高度化を促す重要手段だ。2020年に「百生簀計画」を開始した煙台市は、中集集団と協力し、海洋プロジェクト設備技術を漁業分野に応用させた。先端の大型設備の開発・建造を通じ、海洋漁業の深海・遠海への進出をサポートし、従来の養殖モデルによる海岸線の生態環境の圧力を和らげた。昨年6月には「経海001号」と「経海002号」が完成し、引き渡された。今回の「経海004号」の引き渡しは、「百生簀」計画の段階的な目標達成を示している。

中集来福士が建造した「経海004号」スマート生簀。撮影・黄思凌

中集藍海洋科技有限公司の技術部マネージャーである劉富祥氏によると、「経海シリーズ」は中集来福士が独自に研究開発した、アジアの単体としては最大の深海・遠海スマート化生簀だ。生簀は縦・横ともに60メートルで、有効養殖容積は7万立方メートルにのぼる。単体の生簀の年間漁獲量は600−700トン。生簀には5G通信、海洋データモニタリング、水中監視など複数のシステムが搭載されており、魚群を野生に近い環境で成長させることができる。これほど巨大な生簀プラットフォームであるが、作業員は4人しか必要とせず、数十万匹のクロソイの自動化・スマート化の野生に近い養殖が実現される。現在すでに第1陣となる「経海シリーズ」深海スマート生簀のクロソイとスズキの漁獲が始まっている。

スマート生簀の使用開始は、中集来福士の「石油から漁業への転換」の重要な一歩でもある。中集来福士はこれまで、海洋掘削プラットフォーム「藍鯨1号」などを前後して建造しており、南中国海初の自営深水ガス田のガス採掘任務及びメタンハイドレートの試験掘削をサポートした。石油採掘から養殖へのモデル転換は、海洋プロジェクト設備の第一次産業に対する力強いけん引力を示した。

劉氏もモデル転換を経験した。彼のような技術者は以前、油ガス掘削プラットフォームの設計・建造者だった。「百生簀計画」の推進に伴い、彼らはより高い発展の将来性を感じた。「油ガス設備と比べると、生活における消費と密接に関わる養殖業は、別のブルーオーシャンになる」。「百生簀計画」は来年さらに10−15のスマート生簀の設置を予定している。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月24日

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