オリジナルのラグが作れるタフティングが若者の間で人気に 中国

人民網日本語版 2022年03月29日13:30

制作前に毛糸を選ぶ女性。

ラグの完成品。

タフティングのワークショップ。

布とタフティングガン、そして毛糸があれば、誰でもオリジナルのラグやフォトフレーム、スマホケース、コースター、抱き枕、さらにはカバンまで作れてしまうタフティングが中国のネットで話題を集め、北京、上海、広州、深センといった大都市で人気となっている。そして、多くの若者が3時間以上かけてタフティング作品を作り上げることに夢中になっている。北京青年報が報じた。

夢中になってストレス解消

このほど北京のあるワークショップで、話題のタフティングを取材し、実際に体験してみた。まずイラストを選び、それを布にプロジェクターで投影し、ペンで下書きする。それから、好きな色の毛糸を選んで準備完了。次に、インストラクターがタフティングガンの使い方やコツを教えてくれるので、布を使って練習した後に、実際にガンを使ってタフティング作業をしていく。

ガンを使ったタフティング作業が終わると、裏にモコモコの毛糸で描かれた作品が出来上がっていて、それを見た時の達成感は格別だ。しかし、作業はそれで終わりではなく、布をハサミで切って、裏面をボンディングした後に、バインディングし、最後に飛び出している糸を整えるために表面をカットして完成。とても心癒される作業だった。最後に、米ドラマ「フレンズ」に出てきた紫のドア枠を作り上げるまでにかかった時間は2時間半だった。

タフティングを体験しに来ていた女性・毛さんは、「タフティングをしている時は、雑念は消え、無心になり、無我夢中になれる。それほど難しくないし、いつの間にか没頭して、全てを忘れ、ストレス解消できるのが魅力」と語った。

オープンして約2ヶ月のこのワークショップのスタッフは、「週末になると、ほぼ満員御礼になる。客のほとんどが20代の若者で、友達と一緒に来る女性が多い」と説明する。

時間もお金もかかる趣味

徐さんは、「友人から作品や制作の過程について聞いていたので、かなり前からタフティングについては知っており、ずっと一度体験してみたいと思っていた。大学生の間ではとても流行していて、ほとんどみんな知っているけど、費用が結構かかるので、実際に体験したという人は少ない。私と友人も割引があったから体験しに来た。それぞれ約200元(1元は約19.4円)使った」と話す。

女子大生の徐さんが体験したのはワークショップで一番安い200元のセットだ。ラグの大きさによって、価格は異なり、取材で体験した30×40センチの共同購入価格は209.3元。もう少し大きいラグの場合298-698元で、90×140センチの大きさラグの場合、約1000元もする。このように決して安くない価格設定となっているため、大学生などは少し及び腰となり、1度体験しても、「2回目はもういい」と感じる若者も少なくない。

約3時間で、50×60センチのラグを作り、309元払ったというOLの余さんも、「同じようなラグをネット上で数十元で買えるので、本当に安くない価格設定。でも、ラグがほしくてしているのではなく、作る楽しみを味わうためにしているので、受け入れられる。でも、2回目はちょっと考えちゃうかも」と話した。

一方、大学生の徐さんは、「また割引がある時に是非来たい。以前から手作りが大好きだったけど、何をやってもうまくいかなかった。でも今回作ったイヌのフォトフレームは、インストラクターの人からも、母親からもとても上手だと言ってもらえたので、とても達成感があった」と話していた。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年3月29日

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