海昏侯墓の新発見、「孔子屏風」に姿見の機能も

人民網日本語版 2022年05月17日15:52

江西省南昌市にある漢代海昏侯墓は前漢初代海昏侯・劉賀の墓であり、中国で発見されているうち面積が最大で、保存状態が最も良好で、中身が最も豊富な漢代列侯級墓だ。海昏侯墓から2015年11月に出土した孔子屏風には、現在まで見つかっているうち最も古い孔子像が描かれているが、破損が深刻なため、この屏風の元の姿やその具体的な用途については謎のままだった。中央テレビニュースが伝えた。

北京聯合大学考古学研究院の歴史専門家である王楚寧氏はこのほど、この屏風の真の姿を明らかにした。「孔子屏風」は単に空間を仕切る屏風であっただけではなく、一枚の銅鏡がはめ込まれており、実際には屏風と鏡を一体化させた「屏鏡」だったというのだ。

この姿見は青銅の大型四角鏡で、縦76.3センチメートル、横46.5センチメートル。このサイズは現代の一般的な姿見に近く、非常に実用的だ。鏡を囲む漆塗りの枠には東王公と西王母、そして青龍・白虎・朱雀・玄武の四神図が描かれており、鏡は枠にはめ込まれている。姿見の裏側は漆塗りの板で、屏風に似た形をしている。孔子や顔回などの像と逸話が描かれており、この孔子像は現在まで見つかっているもののうち世界に現存する最古の孔子の肖像画でもある。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年5月17日

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