国連は13日、カナダのモントリオールで開催中の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の第2部で、中国の山水林田湖草生命共同体理念を実践する「中国山水プロジェクト」が国連の第1弾となる10大「世界回復フラッグシップ」に入選したと発表した。新華社が伝えた。
同プロジェクトは国連環境計画と国連食糧農業機関が複数の国際機関と共同で選出したもので、「国連生態系回復の10年」執行委員会が最終審査を行った。第1弾となる10大旗艦プロジェクトは、総面積が6800万ヘクタールを超える地域の回復に取り組むとともに、1500万人近くの雇用機会を創出する。これらのプロジェクトは入選後、国連によるPR推進、提案、資金援助を受ける資格を持つようになる。
中国政府が実施を推進する山水林田湖草砂一体化保護・修復プロジェクト、すなわち中国山水プロジェクトは、第1弾となる10大「世界回復フラッグシップ」に入選した。
中国自然資源部(省)国土空間生態修復司の周遠波司長は当日、取材に対し、「『中国山水プロジェクト』は山水林田湖草生命共同体理念を実践する象徴的なプロジェクトだ。同プロジェクトは第13次五カ年計画(2016−20年)以降、「3区4帯」重要生態保護エリアで44件の山水プロジェクトを計画・実施し、350万ヘクタール以上の生態保護・修復を行った。30年までに1000万ヘクタールの自然生態を回復させることが目標だ。同プロジェクトの「世界回復フラッグシップ」入選は、中国が世界の生物多様性の保護にプランと知恵を提供していることを物語っている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月15日