中国には、「春捂秋凍(春は厚着、秋は薄着に)」ということわざがある。「春は厚着」というが、実際にはいつ頃まで、身体のどこを温かくすべきなのだろうか?ここではそんな中医学で健康を保つ豆知識を紹介していこう。
〇なぜ「春は厚着」すべきなのか?
中医学における「養生法」の観点からみると、人が健康を保つためには、いわゆる「春生、夏長、秋収、冬蔵」(春に生まれ、夏に成長し、秋に収穫し、冬に貯蔵する)という自然のサイクルに従う必要がある。「春捂」とは、陽の気が生じる時期である春には、体の中の陽の気をしっかりと守る必要があると注意を促しているのだ。また気温の点からみても、春先は三寒四温の時期で、気温の変化がやや激しいため、少し暖かくなったからといって早々と薄着にすると、寒さで体を冷やし、病気を招く恐れがある。
〇体のどこを温かくすべき?
「春捂」は、厚着さえすればよいという単純なことではなく、体のどこを温かくすべきかがとても大事。
では、体のどこを温かくすべきなのだろうか?首には「風池」や「風府」というツボがあり、ここを冷やすと風邪を引きやすいため、首を温めることは風邪の予防に効果的だ。専門家は、「外出時にはマフラーや帽子を着用して、寒さを防ぎ、温かくすると良い」とアドバイスしている。
また、「冷えは足元から」と言われるように、膝や足を温めることも大切だ。「春捂」のコーディネートは、「上半身は薄着で、下半身は厚着のまま」という原則を心掛けること。春が来たからといって慌ててズボン下を脱ぐ必要はないということだ。
〇「春捂」はいつ頃まで?
むやみやたらに厚着を続けることもお勧めできない。ではいつ頃まで「春捂」を続けるべきなのだろうか?専門家は、「『815』の原則に従うといい。その意味は、昼夜の温度差が8度以上あるうちは、まだ厚着をする必要があり、気温が15度を上回る日が数日続けば、もう厚着をする必要はなくなる」と紹介している。
これらの「春は厚着」に関する豆知識は役に立っただろうか?陽の気が生じる春をしっかり過ごし、一年を通じて健康で元気いっぱいのコンディションを保つように心がけよう!(編集KM)
「人民網日本語版」2023年2月24日
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