安徽農業大学、安徽省第1弾となる体細胞クローン地方豚の出産に成功

安徽農業大学が1日に明らかにしたところによると、同大の動物科学技術学院の殷宗俊教授のチームによる定遠豚体細胞クローン・胚移植実験が成功した。胚移植により受胎した4頭の白い雌豚が順調に、全身が黒い毛に覆われ健康状態が良好な56頭の定遠豚を出産した。1頭当たりの出産頭数は14頭。今回の研究の胚移植受胎率と出産頭数はいずれも世界の先進レベルに達した。中国新聞網が伝えた。

一般的な生体保存と精子冷凍保存と比べると、体細胞クローン技術には優秀な種豚の耳周囲組織を採取し、繊維細胞に分離・培養し、さらに核移植技術により胚を作れば、優秀な個体を生まれ変わらせることができるという強みがある。この長期的かつ効果的な保存技術は、生きた豚の導入により生じうる生物安全リスクを回避できる上、絶滅危惧の地方遺伝資源を保存できるようになった。特にアフリカ豚熱などの重大な感染症を受け、これは地方豚の遺伝資源の保護と現実的で持続可能な生産に対して重要な理論的・現実的意義を持つ。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年3月3日