第14期全国人民代表大会(全人代)第1回会議で5日に行われた政府活動報告で、2023年の食糧生産量が6億5000万トン以上であることが明確に示された。2021年の政府活動報告で食糧生産量目標を初めて明確に示して以来、中国が政府活動報告で食糧生産量目標を示し、14億人の「食」について計画を立てるのは3年連続となる。中国新聞社が伝えた。
中国農業科学院農業資源・農業計画研究所の姜文来研究員によると、食糧生産量目標を政府活動報告に盛り込むことは、食糧安全保障を目に見えるようにデータ化したことであり、食糧生産当局が目標を一層明確化することに寄与し、食糧生産の安定化にとって重要な意義を持つ。
「食」をいかに確保するかについて、中央農村政策会議と中央1号文書は、新たな「5000万トン食糧生産能力強化行動」を行うことを打ち出した。政府活動報告にもこの行動が改めて示されたことは、中国がすでに7億トンの生産量という新たな段階へと邁進し始めたことを意味する。
姜氏によると、新たな「5000万トン食糧生産能力強化行動」の鍵は、耕地と種業の双方にしっかりと取り組み、高水準の農地整備を強化し、耕地の質を高め、農業の現代化水準を高め、農業の科学技術と機械化の水準を高め、種業の飛躍を実現し、食糧の生産性を一層高めることにある。また、政策的支援を通じて、食糧生産主体の積極性を引き出す必要もある。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年3月6日