資料写真、六盤水明湖国家湿地公園
上海交通大学業界研究院がこのほど発表した「2023渡り鳥式ライフスタイルの中国の高齢者の夏の『飛来地』度指数」によると、候補地76都市のうち、トップは貴州省六盤水市となっている。六盤水は年間を通して快適な気候で、冬も寒すぎることはなく、夏も厳しい暑さになることはない。年間平均気温が15度で、夏季の平均気温は19.7度。森林率は62%で、まさに天然の「酸素バー」と言うことができる。
今年の候補地トップ10には、雲貴高原の3都市のほか、東北エリア、西北エリア、内蒙古(内モンゴル)自治区からそれぞれ2都市(地域)がランクインしている。トップ10は上から順に、貴州省六盤水市、貴州省貴陽市、内蒙古呼倫貝爾(フルンボイル)市、雲南省昆明市、寧夏回族自治区銀川市、内蒙古自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市、黒竜江省哈爾浜(ハルビン) 市、青海省西寧市、遼寧省大連市、山東省煙台市となっている。
資料写真、呼倫貝爾の草原
これらの夏の理想の「飛来地」はどのように確定しているのだろうか?「2023渡り鳥式ライフスタイルの中国の高齢者の夏の『飛来地』度指数」は気温や気圧、湿度、大気の質、水の質、医療環境、アクセスの良さ、地域の自然の景色、人的・文化的景観、文明都市であるか、生活費といった指標17項目を基に、候補地76都市を総合的に評価し、各都市の指数を算出している。
上海交通大学業界研究院シルバー業界研究チームの首席専門家の羅守貴氏によると、中国全土の高齢者は現在、2億8000万人以上となっている。さらに、1962年からのベビーブーム期に生まれた世代が今、高齢者世代に足を踏み入れており、今後十数年は、毎年平均2240万人のペースで、60歳以上の高齢者が増加すると見られている。また、50‐55歳で定年退職する一部の女性を合わせると、毎年平均3000万人以上が定年退職することになる。こうした「時間に余裕のある高齢者」のうち、わずか5%ほどに当たる高齢者が渡り鳥式ライフスタイルを選んだだけでも、その数は1500‐2000万人に達することになり、その市場は見通しが明るいと言える。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月13日