最新の金融統計データによると、今年6月には個人向け貸付が前年同期比1157億元(1元は約19.2円)増と9639億元に達した。そのうち消費ローンをはじめとする個人向け短期貸付が同632億元増の4914億元増となり、住宅ローンをはじめとする個人向け中長期貸付が同463億元増の4630億元増となった。
貸付に対する意欲が回復上昇したことの基礎は、消費意欲の回復にある。中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した「2023年第2四半期(4-6月)都市部預金者アンケート調査報告」によると、今年第2四半期には、「もっとたくさん消費したい」とした人は24.5%に上り、第1四半期(1-3月)に比べて1.2ポイント増加した。ショッピングイベント「618」のデータもこうした傾向を裏付けている。淘宝(タオバオ)のデータでは、6月18日午前0時時点で、今年の「618」における取引額が前年同期を上回る中小規模の業者が256万人を超えた。実際、今年になってから、中国では消費のポテンシャルが徐々に発揮されており、第1四半期の最終消費支出の伸びの経済成長に対する寄与度は66.6%に達し、1-5月の社会消費財小売総額は前年同期比成長率で第1四半期を3.5ポイント上回った。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年7月14日