チョコレートからワインまで、スキー板から小型航空機まで、第3回中国-中東欧諸国博覧会並びに国際消費財博覧会の展示会場には、さまざまな製品が所狭しと並び、6大品目の5000種類以上が出展された。そのうち3000種類が新製品で、出展企業が相次いで「新製品をお披露目」していることは、中国の消費高度化という新たなトレンドを映し出している。
チェコのプラハの旧市街広場、ポーランドのクラクフ旧市街、ハンガリーのマーチャーシュ聖堂……今回は初めてサービス貿易展示ブロックが設置され、ブロック内に特設された観光コーナーでは、中東欧諸国の観光PR機関と旅行運営会社が中国人来場者に向けて各国の名所旧跡や自然景観をPRしていた。
ポーランド政府観光局北京事務所のマーケティングマネージャーのパウラ・グミエンナさんは、「中国人観光客の足跡はすでに世界の多くの場所に広がり、その観光に対するニーズはますます成熟・多様化し、相対的にニッチな国に出かけて深く味わう旅をするというのが、流行のトレンドになっている」と述べた。
ハンガリーの貴腐ワイン、ギリシャのコザニのサフランやウイキョウの香りのウゾ……今回の博覧会には欧州連合(EU)の地理的表示(GI)制度により保護された製品が集中的に展示された。中国-中東欧諸国博覧会でこうした展示エリアが設置されたのは今回が始めてだ。ポーランドの化粧品会社のフォースターリングスとナチュラティヴは、どちらも天然と健康を製品の主なセールスポイントにしている。スキー装備を専門に扱うスロベニアのエランは今年初めて参加し、スキー板、スキーウェア、ヘルメットなどの装備を出展し、会場内に屋内スキーコーナーも設置して製品を紹介し、来場者がひっきりなしに訪れていた。
中国商務部(省)の李飛副部長は、「中国・EU地理的表示保護協定の第二弾リストがすでに公告されており、新たにGI製品350種類が相互保護の対象に加わった」と説明した。
同部のデータによると、2012年以降、中国と中東欧諸国の貿易額の年間平均成長率は8.1%に達し、双方向投資の規模は200億ドル(1ドルは約138.4円)に迫り、カバーする分野がますます広がっている。中国-中東欧諸国博覧会は今や双方の商談と投資協力の重要なプラットフォームとなっている。出展企業数と出展品の種類が増加し続けていることから、双方が経済・貿易・投資分野での「双方向の接近」に意欲的であることがうかがえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月19日