24時間体制で作業を行い、1日当たりの列車取扱数は最多で4万本に達し、中国ナンバーワンというスゴイ駅が陝西省にある。中国各地から来た貨物列車がそこに「集結」し、組成・入換される。そんなスゴイ駅の名は、中国鉄路西安局集団有限公司の新豊鎮駅だ。
貨物列車の組成・入換数が非常に多いため、「陸地の空母」と呼ばれる新豊鎮駅。
西安市臨潼区にある新豊鎮駅は、中国西部最大の鉄道貨物輸送の中枢を担う操車場で、隴海線や寧西線、西康線、西安北環線といった鉄道路線と連結しているほか、中国鉄道網において主要な位置を占める「陸橋ルート」、「寧西ルート」、「包柳ルート」がそこで交差している。また、国際定期貨物列車「中欧班列」や「亜欧班列」、「一帯一路」(the Belt and Road)の重要な貨物列車技術作業駅でもあり、全国の鉄道網輸送において重要な役割を果たしている。
新豊鎮駅内には線路が175本あり、1日当たりの列車取扱数は最多4万本。中国の主な操車場12ヶ所の中で、9年連続トップとなっており、「陸地の空母」と呼ばれている。毎日、各地から来た貨物列車が、行き先や型番などに基づいて組成・入換される。そして、現場の技術者が検査して基準を満たしていることを確認したうえで、最終的な目的地に向かって出発する。
新豊鎮駅ではすでに、輸送計画の情報化と規範化、スマートがほぼ実現している。連結手の崔毅飛さんは、「連結手は、宅配物の仕分けセンターの作業員のようで、まず、列車の行き先に基づいて、『仕分け』を行う。そして、列車を『分解』した後、改めて連結し、行き先に基づいてレールに乗せ、各地に出発させる」と説明する。
今月13日、新豊鎮駅の調整ホールでは、当直の劉宇宏さんが、新世代操車場総合自動化システム「SAM」を使って、中欧班列「X8015」号にとってベストとなる出発ルートを選んでいた。そして、出発の合図が出されると、「X8015」号は中央アジアに向かってゆっくりと出発した。列車には「一帯一路」参加国の経済の質の高い発展をバックアップする電器設備や自動車の部品、日用品といった物資が積み込まれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月18日