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既存映画「エリート」と「大衆」の垣根取り払う ミニ映画の台頭=中国 (2)

呂楽監督「一緯」のポスター(「レッドクリフ Part1」、「狙った恋の落とし方」などの撮影監督)

 ■どの時代にも、その時代ならではの風景がある

 大衆というレッテルが貼られたミニ映画だが、現在ますます多くの著名監督たちを引き付けている。2010年、香港の「低俗喜劇」などの彭浩翔(パン・ホーチョン)監督がプロデュースしたミニ映画「四夜奇譚」シリーズが大成功を収め、2012年には「愛情万歳」などの台湾の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督のミニ映画「行者」がネットにアップされた後、ネットユーザーの熱い論議を巻き起こし、一日でコメント数が1万を超えた。

 「優酷」製作の「2013年人気監督ミニ映画」のイベントにおいて、「多桑/父さん」(94)で知られる台湾の呉念真(ウー・ニエンジェン)監督は初のミニ映画作品「新年頭、老日子」を出品し、好評を博した。呉念真監督は率直に「ミニ映画というこの新しい言葉がずっと腑に落ちなかった。何がミニ映画だ。ただの短編じゃないかと思っていた」と語った後、「自分が撮影する映画がネットで放映されることを知って、ならばロングショットは使えないなと思った」と付け足した。そして、「とにかく初志は『視聴者とコミュニケーションできる物語』を撮りたいということだった」と語った。

 著名監督の称号について、呉念真監督は婉曲に「どの時代にも、その時代ならではの風景があり、どの時代にもその時代の悲喜こもごもがあると考えている。今の時代は舞台を見る人たちのもの。新しいプラットフォームが出来たことで、新しいスタイルで皆とコミュニケーションを取ることになる」と語った。

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