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「優酷」製作の「2013年人気監督ミニ映画」のポスター |
2011年に中国で製作されたミニ映画は2000本を超え、2012年は引き続き「ミニ映画」が爆発的に増加した1年となった。そんなミニ映画の台頭が叫ばれる中、動画共有サイト「優酷」製作の「2013年人気監督ミニ映画」のプレミア試写会が20日に香港で開催された。そこで上映された80年生まれの五百(ウー・バイ)監督のミニ映画「刷車」について、「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)など長年撮影監督として活躍し、初監督作「孔雀 我が家の風景」(03)でベルリン映画祭銀熊賞を獲得した著名監督・顧長衛(グー・チャンウェイ)監督は「非常に個性と才能がある」と絶賛した。「人民日報」が伝えた。
■大衆の夢がかなう道
若き五百監督の成功について、優酷の盧梵渓社長はネットの存在が、ミニ映画を存在させると考えている。「これによって青年監督たちは映画作りへの夢の実現をますます身近なものにすることができる」と語った。
実際、この映画の夢を実現させるネットサイトには早くから人が集まっていた。2010年、MV「老男孩」(ありがとう)の放送サイトでのクリック数は4500万を超え、当時最もホットなカルチャー現象となり、監督である「◆子兄弟」(◆は竹かんむりに快)もネット上で大ブレイクした。ある映画評論家は「老男孩」を中国の「ミニ映画時代」のさきがけと評している。
データによると、2011年には中国国内で2000本以上のミニ映画が誕生し、2012年はミニ映画が激増した1年となった。顧長衛監督が「威」(脅かす)という文字を使ってミニ映画を形容したのも無理はない。顧長衛監督は感慨深げに「興奮と同時に、焦りを感じる」と語り、「プレッシャーがある」と率直に述べた。顧長衛監督は「未来の空間は非常に大きい。人々は夢を実現化するさらに多くのチャンスを得られる」と考えている。
上海大学影視芸術技術学院の石川教授はマスコミの取材に対し、「ミニ映画は既存映画の製作における「エリート」と「大衆」の垣根を取り払い、より多くの人が映像作品で自己表現するチャンスを得られるようになった」と語った。「ミニ映画は大衆にも映画製作に参加できる門戸を開いた。撮ろうと思えばすぐ撮れ、DVさえ手に取りさえすれば映画が撮れる」と石川教授。
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