日韓のバラエティー番組低迷 突破口のカギは (2)
一方、韓国のバラエティー番組は中国の多くのテレビ局がこれまでモデルにしてきた。しかし、昨年の年末から、2005年ごろから人気となっていた競技型のバラエティー番組や特定の分野で優れた人を紹介する番組の視聴者が低迷。各テレビ局は方向転換を余儀なくされた。まず、以前は年齢や社会の階級を問わず楽しめる番組を目指していたが、視聴者の対象を特定のグループにしぼるようになった。例えば、文化放送(MBC)が2月10日に放送した新バラエティー番組「男が1人で暮らす時(日本語訳)」では、現在韓国で増加している一人暮らしの現状を紹介。独身男性芸能人のひとり暮らしの実態に迫り、人気を博した。同日の放送では、歌手のキム・テウォン(金泰元)の独身生活などを紹介した。そのほか、韓国放送公社(KBS)は読書好きの視聴者に的を絞った新番組、MBCは映画好きの視聴者に的を絞った新番組を放送している。
このほか、家族をテーマにした番組も人気になっている。例えば、MBCが1月初めに放送した「僕らの日曜の夜?パパ!どこ行くの?」では、父親の芸能人が子供と旅行に行き、親子の仲を深める様子を描き、視聴率10%以上を記録した。KBSの「フルハウス」では、さまざまな過程の問題を、リラックスした雰囲気で話し合い解決、人気を博している。同番組を企画した金浩相・ディレクターは、「不景気な今、同番組が生活や家庭において悩みを抱えている視聴者に助けを提供できれば」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月6日