スター委員、両会で積極的に意見 趙本山「永遠に大衆派」
中国の第12期全国政治協商会議(政協)第1回会議もすでに半分の日程が過ぎたが、両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)では、文学・芸能界のスター委員たちが連日のように職務を実行しさまざまな意見を提案している。「新京報」が伝えた。
■委員が「文化の海外進出」を議論 重要は「どう進出するか」
温家宝総理は5日の政府活動報告で、「文化は民族の血統かつ人民の精神の拠り所であり、より一層重要な戦略的位置に置かなければいけない」「文化の改革・発展を経済社会発展の全体的な規則の中に組み込むと同時に、指導者幹部の業績を評価するシステムにも組み込むべきである」とした。この報告書は文化を重視する程度や視点において前例にないものであり、この報告を受けた委員たちの熱い議論を引き起こした。
-----陳凱歌監督「映画題材の選択をもっと自由に」
政府活動報告の中の文化の戦略的地位をより一層高めるという政策は、文化発展において非常に重要な出来事だ。政協委員である陳凱歌(チェン・カイコー)監督は報告の「さらなる勇気を持って改革開発、思想解放を行うべき」とする一文を指して、文化産業を発展させるには引き続き歩みを大きくし、思想を開放し、より一層の国際・国内の競争力を持たなければいけないと語ると同時に、「映画題材の選択が今後より一層自由になることを希望する」と述べた。
-----陳平氏「文化資源の利用率を向上」
報告の中で提案された「文化産業品や文化サービスの輸出」について、政協委員・国家大劇場院院長の陳平(チェン・ピン)氏は「これは中央政府の海外進出戦略と合致する」と語った。しかし、陳平氏は、中国は文化大国かつ資源大国ではあるが、文化強国ではないと考えているという。これにより、海外進出戦略が重要であることは明確ではあるが、重要な点は、どのように計画するのか?どのように、どんな方法で海外に伝えるのか?どのようなルートで伝えるのか?どこに向かって行くのか?これらすべてを次の段階で検討しなければいけないと語った。
-----徐沛東氏「専門家の意見に耳を」
政協委員・作曲家の徐沛東(シェイ・ペイトン)氏は文化発展への道のりは長く、責任は重いと考えている。政府が力を入れなければ、文化発展は多方面において孤立無援になるか、廃れて行くか、どちらかの道をたどるだろうという。海外文化との交流の問題などにしても、もし国にこのような意識がなければ、逆に悪い影響を及ぼすことにもなりうる。文化発展について議論すると同時に、それぞれの専門家が各分野で専門知識と力を充分に発揮し、3人寄れば文殊の知恵のごとく、国内・国外の文化の潮流の解析を知識層が行うことがすべて、政府の職能発揮政策にとっても非常に役立つ指針となるだろうと語った。