スター委員、両会で積極的に意見 趙本山「永遠に大衆派」 (2)
■スター委員たちの提案
今年の両会では、生体環境管理や食品安全問題など、国民生活に関わる分野の話題が最も熱い注目を集めた。文学・芸能界の委員もこれに関わる提案を行った。例えば、中国の著名俳優・濮存昕(プー・ツンシン)氏は、長江にいる川イルカの保護に関する提案を行い、会場にいる討論チームの委員全員の合意を得た。
-----馮小剛監督、エコを呼びかけ
1942年に起こった大飢餓を描いた映画「1942」を撮影した馮小剛(フォン・シャオガン)監督は、山西省や河南省にロケ撮影に行った際に、農村には澄んだ川が一本もなく、道にはいっぱいのゴミが捨てられている光景や、企業が800メートル以下の地下に汚水を排水しているために地下水が汚染されている状況を実際に目にしたという。馮小剛監督は「現在、多くの地方で文物とゴミが一緒くたになっており、整備が求められているのは確実だ。エコ意識をさらに呼びかけていきたい」と語った。
-----趙本山氏「文化にはさまざまなスタイルと自由が必要」
中国の著名俳優・歌手の郁鈞剣(ユー・チュンチェン)が大衆文化を普及するには「節度」が必要だとする意見を提出したことに対し、中国の著名コメディアン・俳優、趙本山(チャオ・ベンシャン)氏は真っ向から反論。趙氏は自らを大衆もしくは通俗的文化の代表者として、この「節度」とはどのように把握するのかさっぱりわからないと述べ、「一つ分かっているのは、視聴率があることが必ずしも良いこととは限らないが、芸術に凝り固まって視聴率が取れないようなものは決して良いものではないということだ」と語った。
趙氏は芸術とはそれぞれにさまざまなスタイルと自由が必要であり、聖や俗といった区別はないと語る。また、芸術家は過度に高潔であるべきでなく、高尚な態度で現在の社会に対応するべきでもないと言う。自分自身が農村出身であることから、農村に恩返しをするつもりだという趙氏は、常に文化を農村部へ普及させるだけでなく、中身のある具体的なことや慈善事業をより多く行い、農民から決してかけ離れないようにしているという。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年3月12日