中国のドキュメンタリーが「ローエンド制作」から脱却 (2)
市場規模は昨年15億元に ■市場方式で配給促進 人材不足が発展を制約
2012年に中国ドキュメンタリーの輸出額は2200万元に達した。このうちCCTVドキュメンタリーチャンネルによるものが248万ドルで、過去最高を記録した。「報告」によると、中国ドキュメンタリーは市場方式によって国際配給を実現しつつある。
「現在、中国ドキュメンタリーの国際化ルートは大体3つある。第1にBBCなど外国の大組織との直接協力で、より積極的に市場に参入する。第2に中国をテーマにしたドキュメンタリーで、外国の組織が中国に来て撮影を行い、中国は資金参加する。第3に外国側を直接招待して中国で撮影をしてもらい、オリジナル番組を国際市場に配給する」。CCTVドキュメンタリーチャンネルの劉文ディレクターは「ドキュメンタリーはすでに中国文化の海外進出の目玉となっている」と指摘する。
もちろん、中国ドキュメンタリーの発展には依然いくつか問題が存在する。人材の深刻な供給不足や運営モデルの革新の必要性などだ。専門家は「人材不足はドキュメンタリー産業の発展を制約する核心的問題となっている。教育方式と市場需要が一致せず、ドキュメンタリー教育の調整と発展が急がれる」と指摘する。
「報告」は「中国ドキュメンタリーはすでに急速な発展期に入った。主要なドキュメンタリー・プラットフォームの運営モデルを事業体制から企業体制に転化する必要がある。ブランド・ドキュメンタリーの制作を柱とする仕組みを確立し、中国ドキュメンタリー産業の発展のために人材を蓄積する。これは中国ドキュメンタリー産業が発展するうえで必ず通らなければならない道だ」としている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月3日