2013年4月25日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:42 Apr 25 2013

リュック・べッソン監督「中国は面白い物語に事欠かない」 (2)

 ■中国との合作映画「トランスポーター4」 上海でロケ撮影

 べッソン監督が設立した映画スタジオ「ヨーロッパ・コープ」と上海基美影画文化伝播( Fundamental Films)は昨年、長期的な戦略に基づく共同製作契約を締結した。3年以内に「アデル/ファラオと復活の秘薬」(中国名:阿黛拉的非凡冒険2)や「トランスポーター4」(中国名:玩命速遞4)を含む計15作の合作映画を撮る。うち「トランスポーター4」はすでに上海でロケを行うことが決定している。

 べッソン監督によると、中国とフランス両国の文化は似ている点があり、早くから中国の映画市場に興味を抱いていたという。上海基美影画文化伝播とのコミュニケーションは非常に上手くいっており、上海基美影画文化伝播に対して自社の国際配給と販売を委託した。今後、ヨーロッパ・コープの映画にはより多くの中国的な要素が取り入れられることになる。

 べッソン監督は寿司を食べながら、ジャマイカのレゲエミュージックを聴くのが好きなように、これまでもずっと多元的な文化に引かれてきたという。しかし、合作映画のための合作映画は撮らないといい、「映画は伝えたい物語を撮るべきだ。『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が非常にいい例だ。李安監督は合作映画を撮るためにこの物語を見つけてきたわけではない」と語った。べッソン監督は、20世紀フォックスが李安監督に「ライフ・オブ・パイ」を撮らせたのは非常に賢明な選択だったと考えている。「典型的な米国の監督はこのような物語を撮りたがらない。もし米国の監督が撮っていたら、もしかしたら映画の中には異星人やカウボーイが出現していたかもしれない」と語った。

 ■新作は年内に中国公開

 マーティン・スコセッシに敬意を表する

 ヨーロッパ・コープと上海基米の初の合作映画となるのは、べッソンが監督を務める映画「マラヴィータ(原題)」(中国名:追殺令)。マーティン・スコセッシがプロデューサーを務め、ロバート・デニーロ、ミッシル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズが主演する同作品は今年中に中国で公開される予定だ。過去に「一生に10本しか映画は撮らない」と語ったべッソン監督だが、製作活動はその後もずっと止むことはなく、「一生に10本」の約束はとうに破られている。これについて、べッソン監督は「ずっと行動し続けるのが好きなので、何もせずにはいられない。映画を撮らないと退屈だ。人生は1回きりなので、もっといろんなことをやりたい」と語る。「もしいつか監督をしない日がきたとしても、シナリオを書くことはやめない。文章を書くことは、私にとってはドラッグのようなものだ」

 ■リュック・べッソン語録

 (1)中国は決して面白い物語に事欠いているわけではない。5千年の歴史を持つ中国に面白い物語がないことなどありえない。

 (2) 想像力は台本にとってとても重要。監督は将軍であると同時に指揮者でもある。全体を把握することが必要で、映画の進行を管理する。

 (3) 映画を撮るときは、観客に受け入れられるかどうかなど考える必要はなく、自分を観客の一人として考えればいい。自分が笑うことができれば、観客も同じように反応するだろう。

 (4)一番嬉しいことは世界各地に行けば、必ず自分の映画を見たり、好きだと言ってくれる人がいることだ。(編集MZ)

 ●王へんに京

 「人民網日本語版」2013年4月25日

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古