リュック・べッソン監督「中国は面白い物語に事欠かない」
第3回北京国際映画祭は、「レオン」や「ジャンヌ・ダルク」などで知られるフランスの著名監督リュック・べッソンの登場により、国際的な格がさらに高まった。べッソン監督は24日、メディアの取材に対し、映画製作における理念を語ると同時に、中国映画界についても触れ、「張芸謀(チャン・イーモウ)監督の存在は、中国の観衆にとっての幸運」「中国は面白い物語に事欠かない」などと語った。「京華時報」が伝えた。
■張芸謀の存在は中国の観衆にとっての幸運
中国で多くの映画ファンに愛されているべッソン監督だが、中国映画人とのかかわりもある。2011年には楊紫●(ミシェル・ヨー)主演で映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(中国名:昂山素季)を撮り、台湾出身の李安(アン・リー)監督とも仲が良い。
同様に中国の張芸謀監督のことも高く評価している。張芸謀監督の「王妃の紋章」(原題:満城尽帯黄金甲)を失敗作とみなす記者に対し、べッソン監督は「張芸謀は非常に偉大な監督。中国の観衆は、中国にこのような監督がいることを幸運に思うべき」と擁護。自分が好きな「ずっと新しい試みを続けている監督」に張芸謀監督が当てはまるとし、「秋菊の物語」(原題:秋菊打官司)や「HERO」(原題:英雄)はスタイルがまったく異なるが、「どれも素晴らしい」と語った。「監督は興行成績や映画賞を得るために、映画を撮っているとマスコミや映画評論家はよく言うが、実際監督がずっと探求しつづけているのは、どうしたらもっと良くなるか、どうしたら人と違ったことができるかということだ」