「中国、まもなく世界最大の映画市場へ」ドリームワークス創始者
「中国が世界最大の映画市場になることは間違いない。現在、世界2位の映画市場は、あと数年もしないうちに、世界最大の映画市場になるだろう」。米大手アニメ製作会社ドリームワークスの創業者兼最高経営責任者(CEO)ジェフリー・カッツェンバーグ氏は新華社の取材に対しこう語った。「中国文化報」が伝えた。
カッツェンバーグ氏は、全世界で成功を収めたアニメ「カンフーパンダ」や「中国的要素」について、「中国が世界で最も豊かな文化と遺産を持つ国の一つ」と指摘し、「世界中の人々が中国の5000年以上の歴史に興味を持っている。たくさんの人が中国の映画や映画人を通して、中国に関する知識を理解し、学びたいと強く思っている。我々はすでに「カンフーパンダ3」を準備している最中で、現在非常にワクワクしている。この作品では中国や中国文化の要素をより深く探求することになる」と語った。
最近、ドリームワークスの新作アニメ映画「ザ・クルーズ(原題)」(中国名:瘋狂原始人)が中国で興行的な大成功を収めたことで、ジェフリー・カッツェンバーグ氏の中国市場に対する自信はさらに深まった。
2012年、ドリームワークスは中国合弁会社「東方ドリームワークス」を上海に設立した。この共同出資プロジェクトについて、カッツェンバーグ氏は「期待でワクワクしている」という表現で気持ちを表した。「現在、中国ブランドのエンターテインメント会社を設立し、世界レベルの映画、テレビ、アニメを製作する準備を手掛けている。しかも、これらは中国の地で、中国人の手によって、中国人のために製作される映画で、さらには世界中の国へと輸出される」
中国の映画が世界進出に向け努力していることについて、カッツェンバーグ氏は「すべては、優れたストーリーとそれをいかに構成し、見せるかという手腕にかかっている」という見方を示した。「中国映画の製作人たちが現在急ピッチで優れた表現方法で、優れた映画を撮っている様子をすでに目の当たりにした」として、「時間が経てば、これらの映画は中国以外の別の場所で大きな成功を収めるだろう」と語った。
また現在の世界的な映画業界の傾向について、「現時点で世界各地で最も興業的な成功を収めている映画はやはり大規模製作の冒険アクション映画(スーパーヒーローものや非常に優れたアニメファミリー映画)だ。このジャンルの映画は世界中で、特に中国で極めて人気が高い」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年6月9日