日本車と映画・アニメの親密な関係
中国メディアが見る日本 1907年に日本の国産初のガソリン車「タクリー号」が誕生してから現在まで、日本の自動車工業はすでに100年以上の歴史を持つ。自動車を愛する日本人の思いはすでに技術や性能の研究開発など工業分野にとどまらず、アニメや映画などカルチャー分野にまで及んでいる。「環球網」が伝えた。
某日本メディアの報道によると、日本の千葉県幕張メッセでこのほど開催された「アムラックスフェスタ2013」の展示会でアムラックストヨタは、戦車を使った武道・戦車道をたしなむ美少女たちを描いたアニメ「ガールズ&パンツァー」の公式痛車(痛車<いたしゃ>とは、車体に漫画・アニメやゲームなどに関連するキャラクターやメーカー のロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車のこと)を展示した。アムラックス東京では今後これを実際に発売するという。
トヨタはこれまでも「リトルバスターズ」や「初音未来」などの有名なアニメ作品とコラボして公式痛車を発表してきた。今回の「ガールズ&パンツァー」の痛車のベースとなった車両は「プリウス」と「ヴィッツ」の2台で、あまり大きくない車体には「ガールズ&パンツァー」の可愛いキャラクターのステッカーが所狭しと貼られている。
しかし、これに対し「自衛隊も89式大洗仕様にして貸してやればいいのに」「三菱重工とコラボして10式痛戦車とかにすればよかったのに」と不満の声を漏らすアニメファンもいる。
自動車をアニメのキャラクターで装飾する以外にも、日本人の車への思いは映画に登場する自動車を現実の世界に再現させるまでに至っている。
ニッチ市場をターゲットとする日本で10番目の自動車メーカー、光岡自動車は芸能界と深い関係を持つ。日本新聞網の4月18日の報道によると、光岡自動車は18日、5月に公開予定の映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」とコラボし、劇中の主人公が運転する「ビュート」の特別仕様車を20日から20台限定で発売することを発表した。価格は262万円。
1968年創業の光岡自動車は、大手メーカーの車両をベースにしたクラシカルな外観の自動車を製造・販売している。その遊び心のある「とんがった」デザインは一度見たら忘れられない。「パイクカー」と呼ばれるこうした自動車は、クラシカルな外見に新しい中身を備えており、人々に時空を超えた不思議なギャップを感じさせる。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年5月10日