中国無敗で準優勝 「タイに大敗」の汚名返上へ一歩前進 (3)
■どの道を歩むか?---戦術
この数日間の戦いぶりを見て、技術顧問の郭家明氏とかつて中国でコーチを務めたことがある元韓国サッカー選手・指導者のチャ・ボムグン(車範根)氏は、「サッカー中国代表のフィジカル面と個人技はアジアの中でもかなり優れており、欠けているのは全体的な戦術」、「もし全体的な戦術を明確に打ち出せば、中国は非常に恐ろしいチームになる」との見方を示した。
全体的な戦術という点では、サッカー中国代表は日本を崇拝している。キャプテンの鄭智選手は、「サッカー日本代表は2軍であっても、3軍であっても、戦い方は統一されており、足元や全体的な戦い方を非常に研究している。香川真司や本田圭佑といったスター選手が日本の全体的な実力を底上げしているが、最も怖いのはチーム全体が自分たちの特徴や戦い方を知っていることだ。いずれの選手もパスを出す目的が明確で、あらゆるボールの処理の仕方が合理的だ。これによって、試合の流れを自分たちが行きたい方向へ持っていける」と語る。
サッカー中国代表の未来について、傅博代行は精神力や意志力を発揮することはもちろんだが、戦術を展開していかなければいけないことを強調する。「もし精神面のことしか語らなければ、技術面の重要さが見落とされてしまう。しかし、逆に技術を重視しすぎると、精神面が容易に見落とされてしまう。大事なのは2つの要素を結びつけることで、それによって中国サッカーを発展させていくことができる。日韓のチームは我々に方向性を示してくれた。日韓サッカーの長所を見本にして、自分たち独自の戦い方を築いて行くべきである」と指摘した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年7月29日