中国無敗で準優勝 「タイに大敗」の汚名返上へ一歩前進
タイに1対5という屈辱的な大敗を喫したことで批判の声が殺到する中、サッカー中国代表は2013年東アジア杯に進撃し、3戦1勝2引き分けの無敗で準優勝の成績を収めた。成績はさておき、サッカー中国代表の戦いぶり、特に闘志溢れる精神力とゲームの質に対し一様に称賛の声が挙がっている。大会が終った今、もう一度冷静に試合を振り返ってみたい。サッカーの試合は闘志を見せたからといって満足できるというものではない。全体的な技術・戦術を高めることこそ王道だ。では、評価を失落させたサッカー中国代表は東アジア杯ですっかり面目一新となったのか?当然ながらまだ不足している。これは汚名を返上するための第一歩に過ぎない。「京華時報」が伝えた。
■優れていた点---精神力
初戦の日本戦の前に、中国サッカー協会の于洪臣副主席は選手たちに、「我々は全力で戦わなければいけない。全国民がサッカー中国代表の戦いぶりを見つめている。中国サッカーのイメージを一新するために、この試合から始めるんだ」と、試合の重要性について強調した。そして、実際に中国は必死で戦った。試合開始後4分で1点を先取するものの、その後3点連続して失点しリードを許す。しかし、中国はタイ戦の二の舞は踏まず、粘り強く2点連続してゴールを決め、最終的に3対3の引き分けに持ち込んだ。
2戦目の韓国戦では、中国はミスが少なくなかったが、闘志あふれる精神力で0-0の引き分けとした。特に、ゴールキーパーの曾誠(ツァン・チャン)選手の再三に渡る好セーブは、選手全員に戦う気力を奮い立たせた。この日のプレイでサッカー中国代表監査団は曾誠選手に特別賞を授与した。
最終戦のオーストラリア戦では、中国はオーストラリアを4-3で撃破。これが東アジア杯で中国が唯一手にした勝利となった。この試合での孫可(スン・クー)選手や武磊(ウー・レイ)選手、張稀哲(チャン・シージャ)選手など若い選手たちの戦いぶりは、サッカー中国代表の将来の希望を感じさせた。