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台湾地区芸能人は中国大陸部で高収入

 「台湾地区の芸能人が中国大陸部で映画に出演すると、報酬は台湾地区での5倍ある。」こうした情報がこのほど、中国大陸部の微博(ミニブログ・ウェイボー)で流れている。またインターネット利用者が作った「台湾芸能人の価格表」という表によると、呉奇隆(ニッキー・ウー)が台湾地区で映画に出演した場合は1回につき40万元(新台湾ドル。以下同じ)だが、中国大陸部では1回200万元になるという。林心如(ルビー・リン)は台湾地区では同30万元だが、中国大陸部では同165万元だ。中国新聞網が伝えた。

 台湾地区の俳優が中国大陸へ赴き、初めて瓊瑶劇を撮影してから20数年になるが、両岸(中国大陸部と台湾地区)のテレビドラマ業界の実力のバランスは逆転した。従来はスターの層や技術・コンセプトといった各分野ではるかに先行していた台湾市場が縮小し、逆に中国大陸部が躍進している。現在では台湾地区の映画、テレビ、芸能界の芸能人は次々に発展のチャンスを求めて中国大陸部を訪れている。

 ■中国大陸部では収入が倍に

 2012年、呉奇隆は2億7000万元という収入で台湾地区の俳優の収入ランキングのトップに立った。彼は2010年に中国大陸部で出演したドラマ「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」(原題:歩歩驚心)で再び人気を集め、台湾地区の芸能界での収入トップとなった。2位は蘇有朋で2億100万元、林心如は1億9400万元で3位に入っている。

 大きな収入を得たいなら中国大陸部の市場をつかむ必要がある。テレビドラマなどの分野だけでなく、歌謡界や芸能界も同様だ。

 「台湾芸能人の価格表」が6月にネットで公開されて以来、リストに登場している芸能人の多くは取材でもそのデータの信憑性を否定しなかった。実際、中国大陸部の有名テレビドラマの俳優は各シリーズで100万人民元ほどの報酬を得ており、台湾地区のランキングトップの呉奇隆の倍はある。メディア評論家によると、中国大陸部の二流、三流の俳優と比べて、長年の経験を持ちプロ意識も具えたこれら台湾地区の俳優は「お買い得」だという。

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