アジア太平洋スクリーンアワードで章子怡が女優賞を受賞
オーストラリアのブリスベンで現地時間12日、アジア太平洋地域の優れた映画を表彰する「第7回アジア太平洋スクリーンアワード(APSA)」が開催された。中国映画「グランド・マスター(原題: 一代宗師)」で主演を務めた、国際的な女優・章子怡(チャン・ツィイー)が女優賞(Best Performance By An Actress)を受賞した。一方、男優賞(Best Performance By An Actor)は、韓国映画「王になった男」で主演を務めたイ・ビョンホン(李炳憲)だった。また、中国映画「Back to 1942(原題:一九四二)」の呂楽(ルー・ユエ)が撮影賞(Achievement In Cinematography)を受賞した。新華網が報じた。
今回のAPSA は2007年に設立されて以来最大規模で、熾烈な競争となった。ノミネート作品は、今年5月に第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した日本の「そして父になる」、同映画祭で主演女優のベレニス・ベジョが女優賞を獲得し、話題をさらったフランスの「ル・パッセ」、同映画祭でカメラドール(最優秀新人監督賞)を受賞したシンガポールの「ILOILO(英題)」、7月、イタリアで開催された第70回ヴェネツィア国際映画祭で、最高賞「金獅子賞」にノミネートされた宮崎駿監督の「風立ちぬ」、昨年の東京国際映画祭・コンペティション部門で審査員特別賞を獲得した韓国の「未熟な犯罪者」など、オーストラリア、中国、日本、韓国、インド、イスラエル、パキスタンなど21の国や地域の39作品。うち、バングラデシュ、ヨルダン、サウジアラビアなどの作品は初ノミネートとなった。
「My Sweet Pepperland」は、カンヌ国際映画祭の「ある視点」賞にノミネートされた。同映画祭で審査員を務めていた章子怡も彼女の演技を高く評価していた。また、「White Lies」はニュージーランド代表作品として、来年3月に開催される「第86回アカデミー賞」外国語映画賞を争う。そんなライバルとの争いを制した章子怡は、APSAの授賞式に参加できなかったものの、中継で登場し、組織委員会や審査委員に対する感謝を示し、「さまざまな国や文化背景から来た優秀な女優とこの賞を共有することができて、非常に光栄」と語った。
アジア太平洋地域で最高の映画祭であるAPSAでは、同地域の映画産業の発展や文化の多様性に注目し、専門分野の成果や文化の発掘などを主な評価基準に挙げている。これまでに「女優賞」を受賞したのは韓国の女優3人やイスラエル、ロシアの女優などで、今回、章子怡は中国人女優として初めて同賞を受賞した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月13日