迷惑チラシが少ない日本の街並 広告の規範化ですっきり (2)
掲示板に貼られた告知や広告。隣の電柱にはチラシが無い。 |
こうした厳しい規則のほか、合理的な管理も日本の迷惑チラシ減少に一役買っている。企業、団体、個人はいずれも情報発信のニーズを持っているが、メディアに広告を出す必要がない、あるいはその経済力がないという団体や個人もいる。各コミュニティはこのような人のために、規定の場所に掲示板を設置している。電柱に広告を掲載する団体・個人は、管理部門に申請を提出し、広告の内容・規格を詳しく説明する必要がある。東京都の管理部門は広告料金について明確な規定を設けており、例えば電柱や街灯柱に広告を掲載する場合は年間310円となっている。
このほか、生活情報系のウェブサイトや豊富なテレビ番組、地域刊行物により、市民は様々な情報を便利に手に入れることができ、迷惑チラシのニーズ減少につながっている。
もちろん、日本の街にも広告は貼られている。日本で見られる広告は大きく分けて次の数種類だ。
(1)行政部門・機関が掲載する公共広告。「交通ルールを守りましょう」「環境にやさしく」「街をきれいに」など。
(2)コミュニティの管理部門や社会団体が掲示板に設置する広告。イベントの告知やコンテストの参加者募集など。
(3)電柱や街灯柱に貼られる広告。不動産の賃貸情報が多い。電柱が汚れるのを防ぐため、このような広告の多くはそのまま貼られるのではなく、紙袋に入れ、紙袋の一部を電柱などに取り付け、必要な人が中から取るという形式になっている。
日本の例からも、都市環境の美化は系統的なプロジェクトであり、対応する法律および行政管理が必要であると共に、市民に便宜を図るための公共施設・措置が必要であることがわかる。もちろん、国民一人ひとりのモラルも重要だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年9月29日