世界SF学術誌 中国SF特集号を刊行
世界最高水準のSF学術誌「Science-Fiction Studies」は10人の作者の論文を掲載し、西側諸国に対して中国SF文学の発展を全面的に紹介した。編集を担当した呉言氏は、「今回の中国特集号の出版は、中国SF作品の世界的な影響力にとって節目の意味を持つ。西側諸国に対してこれほど多くの訳文が紹介されるのは、今後10年間でも二度と起こり得ないことだ」と述べた。新京報が伝えた。
◆10編の論文が中国SFの発展を紹介
同誌はR.D. Mullen氏が1973年に創刊し、デポー大学から出版されている、SF業界で最高水準の学術誌だ。呉氏によると、今回出版された中国特集号には、計10編の論文(いずれも初公開)が含まれる。これらの論文は4つの面(歴史的な角度から晩清・中華民国・中華人民共和国など異なる時期の中国SF文学の発展状況を整理、中国SF文学の海外翻訳状況の研究、中国現代SF作家の研究、中国SF作家の映画研究)から中国SF文学の発展を紹介した。
呉氏は、同誌の中国特集号は、中国SF文学の発展にとって重大な意義を持ち、世界が中国SF文学の発展と特徴を理解する一助になるとした上で、「今回の特集号により、世界に新たな情報を発信したい。序文では、中国SFには独自の考え方があり、過去の文化から自由を得ようとし、グローバル化の圧力を受けながらも独立を実現しようとしていると指摘した。西側諸国のSFには、中国のこのような強い思いが欠けている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月19日