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激化する中国の中学受験戦争 日本の保護者は経験済み?

中国メディアが見る日本

 「選抜」「内申点」「学区」「推薦」「滑り止め」-----。小学校から中学校に進級する子供を持つ中国の保護者にとって、これらは非常になじみの深い受験専門用語だ。多くの都市では小中学生の負担軽減に乗り出しているが、「中学受験戦争」の様相は止む気配がなく、中学に上がる子供とその保護者はまったく気を緩めることはできない。中には、4月に内定が決まる幸運な保護者と学生もいるが、多くの人はあと2、3カ月は苦しまなければいけない。中国の隣国である日本でもこのような長期にわたる激しい中学受験戦争を経験しているのだろうか?この子供の教育にとって肝心な時期に、いったいどんな「ルール」が存在しているのだろうか?「環球網」が伝えた。

 環球時報の調査によると、日本では、中学受験時に激化するのは主に有名私立校の受験に限られており、多くの人は家から最も近い中学に入学するという。もちろん、このように気楽に学校を選択できる環境は、社会の発展と教育資源の均衡を前提として成り立っている。

 日本は各公立中学校間の教育資源や教員の質に差がないため、中学受験段階では、学校を選択する現象はあまり顕著ではない。日本の保護者が重視しているのは、子供たちの心身を鍛え、自立する能力を養うことであり、子供たちが電車やバスに乗って比較的遠い学校に通う場合も、保護者はあえて学校の近くに引越したりなどはしない。

 日本では、競争率が激しいのは有名私学中学校であり、通常、こうした学校に入学すれば、そこそこの大学への入学が保証される。日本の私立中学は毎年2月に受験があり、その後4月に始業する。2月1日に「未来の東大生」を育成するとの誉れが高い開成中学の校門前は、受験生と付き添いの保護者たちであふれ返っている。受験生1206人のうち、入学できるのは300人。4倍の競争率は日本ではかなり高いといえる。

 公立小学校の東京都板橋区常盤台小学校では、児童は2種類に分かれる。ひとつは私立中学受験を希望する子供たちで、学校の放課後には塾に通い受験対策の勉強をする。もうひとつは直接公立中学に通う子供たちで、放課後は各種興味のあるクラブ活動に参加する。明らかに、私立中学に行きたい子供たちはよりハードで、保護者たちもいっそう気配りが必要になる。

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