日本の学校、地震シミュレーションで防災教育
中国メディアが見る日本 地震の多い日本は、防災訓練を大変重視している。学習指導要綱では、いかなる災害が発生しても、生徒が適切な判断を行い、適切な行動が取れるよう、防災教育を徹底するよう求められている。生命時報が報じた。
日本の学校は、生徒にとって相応しい時期に、「自分自身を地震から守る」ための体験授業や基礎知識の学習を、系統立てて実施している。生徒は、さまざまなレベルの地震を実際に体験し、避難の具体的方法を学ぶため、「地震シミュレーター」を体験する。この装置は、巨大な「ボックス」で、一般家庭の室内区間が再現されており、機械によって床が上下左右に振動し、この中に入った人は、地震の疑似体験ができる。
地震が発生すると、建物が揺れ動くことは誰でも知っている。しかし、「地震が縦揺れなのか横揺れなのかを揺れ方で判断できる」「地震の震度を推測できる」「震度別での部屋や家具の揺れ具合が分かる」「家具があちこちに飛ぶ震度を知っている」「机の下などに身を隠すべき震度を知っている」人は、一体どれくらいいるだろうか?日本の学校は、生徒に対して「地震シミュレーター」体験学習を行っている。震度別で揺れ具合がどのように変わっていくかを体験させ、その後再びさまざまな揺れを体験させる。装置によって上下・左右に激しく揺れ始めると、生徒の中には泣き出す子もいる。最初は、天井から吊り下げられたペンダントライトが揺れるだけだったのが、揺れが大きくなるとソファーや本棚が動き出し、さらには洋服ダンスが台所にまで吹っ飛び、あたり一面が闇に包まれる。震度が大きくなるにつれて室内の状況が変わる様子を目の当たりにした生徒たちには、極めて深い印象が残る。
生徒が体験したさまざまな震度の地震をもとに、先生は、震度別の対応方法を教える。震度1-3の弱い地震ならば、落ち着いてテーブルの下などに身を寄せて万一に備える。より強い揺れならば、一刻も早く安全な場所に避難する。地震体験をした生徒たちは、先生が説明する防災知識をしっかりと理解し、適切な行動をとることができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月24日