激化する中国の中学受験戦争 日本の保護者は経験済み? (2)
例えば、日本では、子供を私立中学に通わせたい主婦がカフェなどに集まり、受験にかかわる情報交換をする。子供に付き添って私立中学を下見する保護者も多い。一般的に「中学受験」する日本の子供たちは3-5校ぐらいの学校を受験するが、そのために保護者は通常より多くの学校を下見に行く。
日本の私立学校の受験日はそれぞれ異なる。そのため、保護者は受験日の調整や受験順序などを決め、さらに滑り止めの学校を用意する。日本の中学受験はコネや心付けなどは必要なく、あくまでも受験の成績が鍵となる。しかし、ある学校は「特待生」などの枠で、スポーツ関係の試合で好成績を挙げた子供などを推薦入学させることもできる。
海外メディアの報道で、最も関心を集めている教育関連の話題は中国の大学受験だ。具体的な「中学受験」段階の教育体制は外国人が理解するには少し複雑だ。「中国人は人口が多すぎて、競争意識が強すぎる。教育資源の制約や不均衡からさまざまな怪現象も起こっている」と指摘する人もいる。
早稲田大学のある教授は、中学受験戦争をめぐる中国の保護者たちの焦りについて同情した上で、「日本も過去に似たような現象があった。中には、子供を希望の学校に入学させようと会社のコネを使ったり、心付けを渡して裏口入学させたりなどの現象も見られた。しかし、法律に対する意識が高まり、教育資源の均衡化が進むにつれ、こうした現象はほぼ見られなくなった」と説明。「もちろん、これには日本の少子化とも関係している」と強調した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年3月25日