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文化遺産の保護、日本の取り組みは? (2)

中国メディアが見る日本

 その後の約10年間にかけて、日本政府と民間組織は臥薪嘗胆の思いで、富士山のゴミ問題の改善に全力で取り組む一方、積極的に方針を転換し、富士山を世界文化遺産として登録申請する新たなプランを作成した。

 努力は人を裏切らないと言われるが、日本の今回の申請プランは、独特な文化的視点により世界遺産委員会諮問機関(イコモス)から支持された。イコモスは富士山を評価し、その影響力は「日本をはるかに上回る」と称した。また宗教的伝統を含めた富士山全体が、世界遺産の登録基準に合致するとし、世界文化遺産登録を提案した。富士山の登録名称も、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」とされた。

 自然遺産から文化遺産に変わるまで、日本政府と全社会は本国の文化遺産の発掘に対するたゆまぬ努力により、ついには国際社会から支持を獲得した。富士山の10年間に渡る登録申請の道は、これにてピリオドを打たれた。

 ◆ドラマが海女さんブームを呼ぶ

 「あまちゃん」が10月22日、期待通り「東京ドラマアウォード2013」を授賞した。同賞はNHKと民間各局が2008年に創設し、主に「全世界に推薦する価値のある日本ドラマ」を授賞対象としている。同年6月までの1年間に全日本で放送された、すべての日本ドラマが選考対象だ。2013年の審査において、このNHKが放送した朝の連続テレビ小説は、ドラマ部門の作品賞のほか、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、特別賞(音楽)を受賞した。日本メディアの報道によると、同ドラマの関東地区の平均視聴率は20.6%、関西地区は16.9%に達し、人気の程が伺える。日本全国では、未曾有の「海女さんブーム」が巻き起こった。

 約半世紀に渡り、漁業技術の現代化と資源の減少に伴い、海女さんの人数は大幅な減少の傾向を示している。日本政府による公式統計データによると、1956年当時の全国の海女さんの人数は1万7611人であったが、2010年の時点で87.7%減の2174人となった。漁業技術が高度に発展した今日、海女さんを始めとする近海の潜水漁業は、時代の波によって淘汰された。また防寒潜水服、水中呼吸装置などの先進的な潜水設備の登場と発展により、海女さんの仕事が若い男性に奪われた。しかし海女さんという東アジアの独特な価値観を持つ漁業文化を保護・継承するため、日本政府は2007年より同じく「海女さん文化」を持つ韓国との協力に着手し、両国共同申請により、「海女さん文化」のユネスコ世界無形文化遺産の登録を推進している。また日本で海女さんの人数が集中する地方政府も力を入れ、「海女さん文化」を立脚点・突破口にし、関連する観光産業の発展を促し、現地の経済を振興しようとしている。

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