静かにクロークの順番を待つ観客 |
■静けさのためマスク着用の人達も
大ホールは2006席。記者の目測では入場率は98%、両端には若干の臨時席も設けられていた。観客はほぼ前もって入場しており、遅れた人は見なかった。S席はほぼ空席だったが、近くに座った人達は終始席を変えることはなく、自分の持ち物さえ空席に置くことはなかった。日本人は「他人の権利を侵すべきでない」と考えているからだ。
さらに敬服したのは、場内で20数人がマスクを付け続けていたことだった。楊氏は記者に、軽い病気のせきにより、他人のコンサート鑑賞を邪魔しないために自主的にマスクをしている、と教えてくれた。ホール内には子ども連れの客はみられなかった。コンサート会場は静まりかえっていた。
■広州のごとき東京の新年
日本の民俗的な新年の元旦は中国人の春節と同じだ。記者が旅客機で東京入りすると、住宅の玄関のほとんどに、みかん、わら、松の葉、竹などで作られたしめ縄や門松を見た。日本人はしめ縄や門松を、年神が道を辿り訪れる印ととらえている。家門に神様を迎えることができれば、その年は幸運がめぐってくるという。中国人が玄関に「天官賜福」と貼り迎春するのを好むのを思わせる。元旦には数多くの日本人が「福袋」を買い求める。広州の人々が春節(旧正月)の早朝、市場で桃の花を買い求めるのと似ている。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年1月3日