朴槿恵大統領が朝鮮半島に緊張緩和の機会をもたらすことを望む (2)
韓国は力の観点のみから対朝外交を考えてはならないし、中国に対してこうしろああしろと頑固に要求してもならない。韓国は米日韓の「小団体」の中で地政学的に朝鮮と中国に最も近い国だ。朝鮮半島と大陸に対する自らの理解をできるだけ呼び起こして、北東アジアの安定促進の新たなパワーとなるべきだ。韓国は最終的に地域全体の平和と安定から利益を得ることになる。
米国の朝鮮半島政策は常にそのグローバル戦略上の利益に沿ったものだ。日本も朝鮮半島政策を外交において優先することはない。もし韓国も朝鮮半島の平和・安定を他の全てを上回る重要性を持つものと捉えず、イデオロギーなど小さな溝をしばしば加えるのなら、朝鮮半島の平和が韓国よりも差し迫った、真剣な守護者を得ることはあり得ない。
地政学的位置から韓国は朝鮮問題に対して米日と異なる利益を持つことが決定づけられている。朝韓が緊密に接近すれば、両国の安全は1枚の硬貨の裏表のようなものとなる。もし韓国が朝鮮が安全でないことが韓国の安全の条件になると考えているのだとしたら、余りにも単純だ。
朴大統領の就任が韓国にとって対外戦略を見直す機会となることを希望する。韓国は朝鮮の安全という観点に立って、自らの安全に新たな道を切り開かなければならない。韓国世論は朝鮮の政権に常にレッテルを貼り、大変な悪者扱いしている。朴大統領は自ら朝鮮を訪れ、その指導者と直接接触したことがある。韓国の対朝思考の打破に貢献するはずだ。
朝韓関係の緊張が緩和すれば、中韓関係の摩擦も相当減る。朝韓の和解が難しいとしても、韓国がより理性的に中国を見ることを望む。中韓に重大な利益紛糾はない。両国世論が熱くなる摩擦は実はどうでもいい事であることがしばしばだ。両国政府は熱を冷まさせるべきであり、世論に巻き込まれて一緒にかき乱すことは絶対に避けなければならない。
朴大統領の就任にあたり、われわれはその政治的な知恵と指導力を信じたいと思う。朴氏が韓国で最も傑出した大統領となることを祈る。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月27日