米国の核の傘は東アジアを危険な局面から守れるのか
韓国軍合同参謀本部が4日公表した写真。韓国と米国の軍艦が韓国浦項沖で合同軍事演習を行っている。
16日、平壌万寿台の金日成と金正日の銅像前で「光明星節」記念式典に参加した朝鮮の軍民。
朝鮮の3回目の核実験が引き起こした衝撃は依然続いている。国連安保理は対応措置について話し合っており、韓日で共に核兵器保有の声が上がり、オバマ米大統領は核の傘が有効であることを重ねて表明した。ロイター通信は朝鮮が4回目の核実験を行う可能性があるとさえ報じた。人民日報海外版が伝えた。
■米国:核の傘を保障する
朝鮮が3回目の核実験の成功を宣言して以来、米国は韓日両国を落ち着かせるために慌ただしく動いている。共同通信によると22日にワシントンで行われる日米首脳会談では、朝鮮問題が優先的に話し合われる。米メディアによるとオバマ大統領は日本の安倍晋三首相との電話会談で、核の傘の提供を含む日本に対する安全保障の責任を強調した。これに先立ち、オバマ大統領は韓国の李明博大統領とも電話会談し、拡大抑止力を含む韓国に対する核の傘の約束を断固履行すると重ねて明言した。
「核の傘」政策は米国が同盟国と交した約束であり、同盟国が核攻撃または核攻撃の危険に直面した際、進攻国または進攻意図を持つ国に対して米国の核兵器によって報復を行うというものだ。韓日両国は共に米国の核の傘を受け入れている。
だが朝鮮による3回目の核実験を前に、韓国はこれまで開いたことのないこの傘の有効性に疑問を抱き始めた。韓国の主流メディア・中央日報は論説で「朝鮮の最新の核実験は韓国にとって現実的脅威だ」と指摘し、韓国は核兵器を保有すべきか、韓国が核の脅威にさらされた時に米国はしっかりと守ってくれるのかという疑問が生じているとした。
米国が韓日に核の傘の提供を重ねて表明したのには、両国を落ち着かせる以外に、両国によるいかなる核兵器保有の考えも支持しないということを伝える意図があると分析される。最近韓国は核廃棄物の再加工を米国に許可してもらえるよう韓米原子力協力協定の改定を望んでいる。米国が韓国側の提案を拒否したのは、韓国が核廃棄物を利用して核兵器製造に必要な濃縮ウランを抽出することを懸念したからだ。