歴史をめぐる争いで日本は敗者となる運命にある (2)
日本は明治維新後、一貫してアジア最大の侵略戦争の源であった。現在中国が日本との間に抱える争いは一つ残らず日本による侵略の歴史と関係する。これらは全て日本による侵略が徹底的に清算されていない事の後遺症だ。中国は断固として問題の根源に遡り、日本の過激な民族主義の原形を暴き出すべきである。
第2次大戦の結果を守るうえで、感情と利益が通じ合っているのは中韓だけではない。ロシアも中国の同盟者となりうる。たとえしばしば日本に肩入れしている米国でも、公然と日本とぐるになるのは困難だ。中国にとってこれは、対外闘争において最も容易に道徳的に圧倒的優位に立つことのできる分野だろう。
歴史をめぐる争いにおいて日本を心から承服させることは不可能だ。実際のところ、米国の原爆でさえ当時日本を徹底的に片付けることはできなかった。日本の頑迷さと非を認めない程度は、われわれのかつての予測を遙かに上回っている。だが中国が断固たる対処をすればするほど、過激主義の日本での台頭を抑え込むことができるし、世界が中日紛争の深層的原因を真剣に見極め、日本の「センチメンタリズム」に騙されないようにすることも可能になる。
歴史をめぐる争いはすでに中日の戦略的摩擦の1つの方法となっており、全体的に見て中国にとって有利だ。日本は自らの愚かさによって全く先行きのない対立を選択した。日本は良からぬ精神構造、および世界公認の正しい道理と自然の摂理への敵対を露呈した。日本のこの行動によって中国にもたらす面倒と傷は小さい。中日がこのようにもう10数年争えば、中国はさらに成熟し、強大化し、日本は坂道をどんどん滑り落ちていく。
李克強総理のポツダムでの談話は国際世論の記憶に長くとどまり、東アジアの歴史と現実に対する世界の認識にも計り知れない影響を及ぼすに違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月27日
【特集】李克強総理、インド、パキスタン、スイス、ドイツ公式訪問