米日経済に好転の兆し、一方の中国経済は低迷
バンクオブアメリカ・メリルリンチ、スタンダードチャータード銀行は15日、相次いで中国の今年のGDP成長予想を引き下げた。中国経済成長見通しの引き下げはこれが初めてではなく、これまでにも多くの研究機関が同様に予想を下方修正している。国際金融報が伝えた。
一方、米国と日本の経済は今年に入って以来、好転の兆しを見せている。金融危機が過ぎ去り、欧米日が徐々に谷間を脱しつつある今、なぜ中国経済は低迷のリスクに直面しているのだろうか?
▽低迷は自ら選んだ結果?
中国の第1四半期GDP成長率が7.7%に留まり、市場の予測を下回ったことで、中国経済に対する市場の懸念が徐々に現れ始めた。続いて第2四半期の経済データが発表されたが、4月の製造業PMIは50.6と、3月期と比べ0.3ポイント低下し、市場の懸念がさらに深まる結果となった。
国際組織は中国経済が様々な困難に直面していることを考慮し、相次いで中国経済成長の見通しを引き下げた。
復旦大学経済学院の孫立堅副院長は「中国政府による産業政策の調整を見ると、経済成長率の減速は自ら選んだ結果のように思える。しかし、市場の活力が失われ、産業の空洞化が現れているのも事実だ。ゆえに、中国経済の成長率低下は構造調整だけが原因ではない」と語る。