中韓の「心信」に激しく嫉妬する日本 (2)
ひるがえって一部の国を見ると、誤った全体目標を選択し、誤った戦略をとり、自らを追い詰める一方だ。特に日本は元々中国と経済分野などの協力で、すでにかなり堅実な基礎を確立していたのに、政策決定層が目先の自己利益のために、ほぼ全面的対立の姿勢を選択し、歴史認識、領土係争、経済政策、国際協調など多くの面でほぼ全ての隣国の利益を踏みにじり、ほぼ全ての隣国の尊厳と感情を傷つけている。日本がこれを基礎に国際関係の調和と周辺環境の安定を求めるというのは、木に登って魚を捕り、薪を抱いて火を消すのと何が異なるというのか?朝日新聞から日本経済新聞まで、日本の主流メディアは羨望、憂慮、非難のない交ぜになった声を上げ、日本の孤立への焦慮を文章に滲ませている。だが指をくわえて魚を見ているよりは、家に帰って魚捕りの網を編んだほうがよい。自らの焦慮を解消するには、やはり反省と実際の是正から始めるのが一番だ。
同じくらい重要な啓示は、共通の文化・伝統の価値だ。朴大統領の今回の訪問がこれほど実り豊かな成果を収めたのは、もとより経済、政治、戦略面の共通利益を基礎とするものではあるが、朴大統領個人の要因も軽視できない。中国の文化と言語に対する深い理解がなければ、韓国大統領就任前から中国で厚い人脈を築き、今回の訪中で中国側から「古くからの友人」と呼ばれることはあり得なかったし、多くの合意にいたることはなおさらに不可能だった。朴大統領は清華大学で中国語を使って講演をした時、中国の古典の一節を慣れた様子で引用した時、中韓関係の未来に友好と協力の種を蒔いたのだ。
共通利益は二国間および地域の経済・政治関係の発展にとって必要条件ではあるが、十分条件ではない。信頼も不可欠な前提条件だ。信頼には政府レベルの相互信頼が含まれるだけでなく、それ以上に民間の信頼が含まれる。歴史上の共通の文化・伝統は、中国、日本、朝鮮、韓国、ベトナムが信頼と協力関係を築くための元手となりうる。
現在、中米、中韓、韓米の首脳間にはすでにつながりができているが、日中、日韓間にはない。日本は「ほったらかしにされた」と恨み言を言い、責任を他国になすりつける前に、自らをよくよく反省すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月2日